今年(2025)のゴールデンウィーク期間中(4月26日~5月6日)に発生した山岳遭難は、全国で203件、遭難者236人であったとヤマケイオンラインの記事は伝えています。前年比+23件(12.7%増)/+44人(22.9%増)であり、2025年は山岳遭難が多かった年である可能性が示唆されている。 あれまー。
アナタは「絶対に遭難しない。」と自信を持って言えますか?当方の答えは "Negative"です。さらにお尋ねします。アナタは「万一、遭難しても、無事に生還、または、救助されますか?」 筆者は、"Affirmative...but maybe."と答えるでしょう。
「いまココ」(ヤマレコ)の自動で位置情報を発信し続ける機能は、意識を失うなど最悪の事態に陥ったとしても、外部に「最後の居場所」を伝え続ける。これは、地図とコンパスに、絶対に真似のできない、現代技術がもたらした最大の保険(セーフティネット)なのです。
下に続く。。。
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「いまココ」vs「ココヘリ」 山歩きの遭難対策を生成AIで調査した。
筆者は、標高1,000m未満の低山を中心とした山域で活動しています。「ヤマレコ社長の絶対遭難させないチャンネル」のコンセプトに共感し、同社の山岳遭難の防止や救助組織との連携は、あらゆるジャンルの登山者にとって心強いサポートであると確信しています。
その一方で、「ココヘリ」 についても、以前から気になっていたので、Grok3に調査してもらいました。
Grok3 / prompt
- いまココ: GNSSを使用し、スマートフォンの通信環境に依存。
- ココヘリ: GPS/GNSSを使わず、無線ビーコンで位置特定。
ココヘリに対する費用負担への懸念は「事実」のようだが、X投稿における「いまココ」に関する直接的な投稿は少なく、遭難時の直接的な救助手段として認識されにくい「傾向」だと云う。興味のある方は、以下のリンクから調査結果の全文を読める。Grok3の特徴は、X投稿を中心に深堀りするため、最新の傾向(トレンド)を掴めることだろう。
Grok3 全文:
FirstyとEIOTCLUBを使って「山の電波地図」へ投稿してみた。
いよいよ本題である。両プランともに、D,A,Sの三キャリアと通信可能である。
「いまココ」における最も重要な「スマートフォンの通信環境」とは、通信ネットワークの「圏内」or「圏外」どちらなのかと言うことに尽きる。各社から公表されるサービスエリアマップで大雑把に確認できても、実際の山中では、ざまざまな要因で「ブラックホール(電波圏外)」は存在するし、その逆もまたアリである。「山の電波地図」に投稿した測定結果を精査すると、各社の得手・不得手も垣間見て興味深い。
無料で試せるFirsty(eSIM)
「無料で使える」とネットで話題騒然、早速飛びついたった。

Firstyは、世界160以上の国々で「データ通信」を利用できるプランをeSIMで提供している。特徴として、広告を視聴して30分間の無料データ通信(低速モード)を獲得できることである。日本国内では、D,A,S,RのMNO4社のネットワークを利用できる。(自動接続、自動切替)
Comfort+ Plan
無料プランは山歩きに非現実的。
有料プランのComfort+を試してみた。ダウンロード速度の上限を5Mbpsに固定し、最大5GB/日まで利用可能。山歩きでは十分な「質と量」であると言える。25日分をまとめ買いすると、1EUR/日で購入できます。プロモコード(4Y0J-FKK5)を入力すると、初回購入時に3EUR分お得に買えますよ。1日ずつ断続的に使えて利用期限はありません。povo2.0よりも柔軟でリーズナブルな運用を期待できるでしょう。
eSIMカードで安定のEIOTCLUB
eSIMとpSIMの特徴をあわせ持ち、ちょっとクセのあるSIMカード

EIOTCLUBプリペイドSIMは、インバウンド向けに国内利用を前提としたSIMカードです。D,A,SのMNO3社のネットワークに対応し、接続はFirstyよりも安定していると感じました。物理カードで提供されるため、利用中のSIMカードと差し替えて利用することになります。
物理SIMなのにeSIM?
Amazon Primeを利用して安価(760円~)且つ、即時に導入できる点は、このSIMカードの最大利点と言えます。しかし、ベースのSIMカードに中国の国内事情を反映したeSIMカードを使うため、eSIM対応機種では、既存のeSIMプロファイルと競合して予期せぬ不具合を招く。ヤマレコのフィールド・テストをチェックしてから、利用を検討してください。
高安山の山頂までソフトバンクに手動で固定、以降、服部川駅まで自動選択(途中でドコモからau/KDDIへ自動的に切り替わる)
いずれも「海外ローミング」を使用するため、決済系アプリなどでアクセスできない場合があります。しかし、EIOTCLUBのプリペイドは日本限定のため、何らかの回避策を講じている可能性あり。
「山で機内モード」はアホなのか?
祝!成功・ヤマレコ×KDDI×長野県警の連携実証
まもなく「衛星通信」の時代がやってくる。地上の基地局は、その殆どが姿を消すだろう。「機内ローミング」も当たり前となり、「機内モード」自体が死語(廃止)となるかも知れない。そこで、「山で機内モードにする」という考えが根強く残る背景を知りたくなったので、ジェミナイ(Google Gemini)さんに調べてもらった。
Gemini / prompt
筆者の経験とオーバーラップした。やはり、約10年前の「常識」や「知恵」に端を発しているのだろう。
- 圏外での激しいバッテリー消費
- 当時の技術的な制約
- GPS機能は機内モードでも使える
山旅ロガーGOLDを導入したキッカケ(2011年)は、地理院地図をオフライン利用できることだった。スマホは「機内モード」だったのだろう。当時、「機内モードでもGPSを使える」とドヤっていた自分を思い出した。やっぱり、アホだ。
追加質問 その1
MさんのYAMAPを見て、ちと気になった。。。
Gemini / prompt
Geminiの結論は、個人と組織における「最適解」の違いだった。
- 個人登山: 自己責任のもと、最新技術(いまココ、大容量バッテリー)を駆使して、積極的に安全性を高めるのが「最適解」です。
- 組織登山(ツアー、学校): 参加者全体の安全を均質に確保し、責任問題を回避するため、保守的で統一的なルール(機内モード推奨、使用制限)が「管理策」として採用されやすい。
個人の「最適解」と組織の「管理策」との間に見られる齟齬は、今後も存在し続けるだろう。仕方が無いことなので、切り分けるしかないと思われる。切り分けできない登山者の遭難事案は、今後もなくなることはない。不幸な話だ。
追加質問 その2
ヤマレコと相容れない登山技術を深堀りする。
Gemini / prompt
現代の安全登山とは、伝統技術を基礎として学び、その上で、人間の判断力がいかに不確かであるかを謙虚に受け止め、それを補うための保険としてスマートフォンの技術を最大限に活用する。
Geminiの結論は、とても説得力に富んでいる。アナタは素直に受け入れることができるか?
Gemini 全文: イメージ写真の説明文あり
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ごゆっくり、お楽しみください。
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