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DFEあるある

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DFE(ディー・エフ・イー)プラグインの疑問・質問に答えます。

投稿日:2020年10月9日 更新日:

*1)DualFisheyeプラグイン(=以下、"DFE"と略します)に関しての最新情報をまとめてお伝えします。前回の記事公開から、THETA Z1のファームウェア、プラグイン本体、リモート・アプリ(Android)等々がアップデートされました。その結果、陳腐化した記事内容により誤った認識を広めかねません。もはや、部分的な修正で追い付かない状態。。。トホホ。


2019年12月開催のRICOH THETA ユーザーオフ会の様子(バーチャル・ツアー)

 

THETA Z1とDFEユーザーは増える一方です。その背景の一つに米国を中心とした*2)バーチャル・ツアーへの需要増があるでしょう。コロナ禍の影響により、AR/VRの技術を応用した非接触型のセールス・プロモートに活用されています。

 

下に続く。。。

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にわかに増えた"THETA Z1 Newbies"による「DFEあるある」

DFEあるある

Facebook Groupに投稿された質問

Facebookの公開グループ(Ricoh Theta Z1 User Group)には、Newbie(新参者)たちにより同じ内容の質問が毎日のように投稿されています。過去の投稿を読む余裕もないのか、"HELP"とか、"Give me suggetion!"のような叫び声に近いものも多い。俄かに撮影業者が増えたことに加えて、「DFEはスゴイらしい」と言う噂だけで飛びついた方も多いのでは?

よくある質問ベスト10

話題の中心は、HDR-DNG Modeの撮影や編集に集中し、他のモード(Bracket/Burst)は、ほとんど無関心です。DFE関連の質問を見かけると、頼まれもしないのに真っ先に回答するよう心がけています。答えはたいていワン・パターン。最近のグループ投稿からピックアップして、比較的よく目にするものをチョイスしました。最後まで読めば、アナタも明日からDFEエキスパートかも。

1. Matterport(マラポ)で使えるのか?

 

来た来た。ニッポンでは何故か「*3)マーターポート」と間の抜けた読み方をするマラポ。Doll Houseというギミックで建物全体を俯瞰できるのが特徴。そのために、ゲンコツみたいな専用のカメラで距離を測定しながら撮影すると云います。THETA Z1を3台買えるという高価な重量級カメラを置き換え可能とあって、ほぼ定期的に来る質問です。答えは「使えるけれども、DFEで撮影した画像を取り込めない」それは、マーターポート側のご都合ですから「悪しからず」

2. "No compatible DNG Files"問題

日本語でどのように表示されるのか忘れました。と言うのも、2020年6月11日に実施された*4)RICOH THETA Stitcher(ver.2.10.0)のアップデートで、HDR-DNG Modeの画像に正式対応したからです。これにより、煩わしい回避策は一切不要となり、設定を間違わない限り「対応するDNGではありません」に嘆くことはない。あ、思い出した。

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Ricoh Theta Stitcherエラー・メッセージ


このエラーが出るってことは、何かのツールでゴニョゴニョしてるはず。あるいは、マニュアルをよく読まずに我流で突き進む慌て者です。「マニュアルちゃんと嫁!」と言いたいが、真にエキスパートな皆さんは、やんわりと間違いを指摘なさいます。ホント、頭が下がりますねぇ。

3. ストレージが足りない!リセットボタンどこ?

一体、ナンボほど撮影するんじゃワレ!(=「何枚ほど撮影なさるのですか」と言う意味の河内弁)確かに19GBでは心細い。10マン円以上するカメラでコレなの? 前機種THETA Vから据え置きってのも不満点ですね。HDR-DNG Modeで撮影すると、Ev0(45MB) + HDR-DNG(53MB)の合計約98MBを、一回の撮影で消費します。大雑把にみて200枚程度撮影できる計算ですね。外部メディア対応ってのは、イマイチ賛成できないけれど、端末の進化に合わせてストレージを拡張するのは、メーカーの責任だと思う。iPhone12 Proは128GBでスタートですよ。

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USB Data Transfer plugin


PCレスで手軽に撮影データを取り出す手法として、いつもオススメしているのが"USB Data Transfer Plug-in"です。ver.2までは一部ユーザーから「使えない」という声が多く寄せられました。ver.3で改善されて、たいていの外部メディアで*5)使えるようです。(USB Type-C Hub + 32GB SDカードの組み合わせで転送可能)尚、このプラグインは、THETA Z1にプリインストールされており、ファームウェアをアップデートすることで、最新化される仕組みです。ぜひ、ご活用ください。

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THETA Z1底部「謎のホール」

THETAの底面部、ストラップフック左下の小さな穴をSIMピンなんかで突いちゃダメですよ。そいつはリセット・ボタンじゃ、ありまへん!

4.取り出したら真っ赤!読み込んだら真っ黒!

はいはい。これも、定期的に来よりますなぁ。「質問する前に深呼吸しろ」って言いたいです。どちらも、全く問題ありませんから。

DFEあるある

HDR DNGファイルをLrCへインポート


HDR-DNG Modeの撮影データは特殊なんです。確かに、最初はびっくりするけれど、不具合なんかじゃありません。Win/Macどちらで見ても、取り出し直後は真っ赤なので、イチイチ反応しないようにしましょ。

HDR-DNG

最大の特徴は、Ev-4からEv+4まで最大4段の明暗を一枚のDNGに閉じ込めることにあります。暗い側は、めちゃくちゃ暗い。Lightroom Classicの常識を遥かに超えた暗さなため、Exposureを+4~+6までブースト可能。明るい側もしっかり記録されてるからご心配なく。

 

5. DFEのメリットは?

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期待の新人現る!


よくぞ聞いてくれました期待の新人さん。コメントは48件もついたぞ。これに対する当方の答えは明快「カメラ内合成です("In camera stacking")」 他のユーザーも、概ね同意見でした。当の新人君は、「プレビューできないじゃないか」と反論。

※DFEプラグイン使用時は、THETA基本アプリでプレビュー表示できません。後述するDFE Remoteアプリもプレビュー機能を提供しない。果たしてこれはデメリットなのか?

 

6. Pink Zone issueって何?

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Pink Zone issue(サチってます)


これは、ちょっと高度な質問ですな。HDR-DNG Modeは魔法の杖(magic wand)ではありませぬ。弱点だってあるし、使えないシーンもありますよ。その原因は、たいてい"Pink Zone issue"です。開発者のイチさんによると、「サチってる場所では、このように赤くなる」と説明なさってます。上図の黄色丸部分がソレです。サチってるでしょ。MOTION DETECTIONはデフォルトで「オン」。なぜか、「オフ」にするオプションを要求してきたバカがいるとかで、Remoteアプリに実験的なスイッチが付いてます。決してオフにしてはなりませぬぞ。撮影時には気を付けて確認しましょう。

7. DFEで撮影した画像の日付が変だ!

DFEあるある

Mac/Finder 日付を読み込めない


Macユーザー特有の「あるある質問」です。問題はDFEじゃなくて、MacですよMac。MacのFinderが糞過ぎるんです。あ、マカーの皆さん失礼しますた。

 

DFEあるある

Windows 正常にExifを読み込む


同じフォルダ内の画像をWindowsで確認すると、ちゃーんと正しい撮影日付を読み込んでます。同じくMacユーザーの「Z1あるある」に「画像を転送できない」ってのもあるけど、Image CaptureまたはPreviewを使うと、ちゃーんとZ1を認識しますから、ご安心を!

8. DFE画像をスマホに転送したい

DFEあるある

Pixer4aとZ1をUSB Type-Cケーブルで直結


通常のRAW撮影画像(DNG)であれば、iOS/Android両対応のZ1 DNG Transferアプリ(無料)を使ってカメラ内のDNGファイルを取り込めます。DFE撮影の画像はZ1本体→DCIMフォルダ→DualFisheye内に記録されるため使えません。どうしても取り込みたい場合は、パソコンなどで取り出してから再度送り込む方法が一般的。*6)AndroidスマホであればType-Cケーブル直結で取り出し可能かもしれません。3.の回答も参考になるでしょう。

9. 「7」がイイ?それとも「9」なの?

夏の昼下がり。窓外の白トビを抑えるために「9」で撮影。

伊勢おかげ横丁 五十鈴茶屋 #DFE -/+4 HDR #thetaz1 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA


これは良き質問ですね。結論は経験を積まねば出ませんぞ。明暗差がそれほど大きくなく、被写体ブレのある場所だと「7」を保険で撮影しておきます。それ以外は「9」をチョイス。撮影時間は伸びるけど、ノイズを極力抑えることが可能です。ノイズがない分、他の編集に回せます。結果、シャープな画像を得られるのです。これが、DFEのもう一つのアドバンテージですね。

10. iPhone版のDFE Remoteアプリはいつ来るの?

iOS Remote app will NEVER come due to the weird rejection by Apple. Never...

 

iPhone版のDFE Remoteアプリへの期待は止めましょう。諦めてください。事情はいろいろとあります。iPhone Loverとしては欲しいけれど、これ以上、無駄なことにエネルギーを浪費せず、プラグイン本体の開発に注力していただきましょう。当方は、Google謹製のPixel4aを発売日に購入。操作性、安定性は抜群。Remoteアプリの進化もあって、ワークフローに革命が起きました。

How to use Remote app for Android

最後にDFE Remote app for Androidについて追記しておきます。

DualFisheye Plugin Remote

DualFisheye Plugin Remote

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DFE Remote app for Androidには、プレビュー機能がありません。これはコインの表と裏。不便と思える反面、WiFiの接続はいつも安定していて、撮影中断時にスマホの画面を安心してロックできます。ロックすることで、不意の誤操作を防げるのです。

脳内ステッチ

スマホで多数の360°写真を撮影した経験から、THETAの真横で四方向眺めると、どんな画像が出来上がるかイメージできるようになりました。いわゆる「脳内ステッチ」はプロにとって必須のスキルですよ。通常のRAW撮影でプレビューを使うのは、明るさを確認するためで、DFE(HDR-DNG Mode)では必要ありません。

 

THETA Z1の電源をオンにし、スマホのクイックパネルでWiFi接続を確認したら、DFE Remoteアプリを起動。直後は"disconnected"と赤字で表示されます。「あれ?WiFi繋がってないの?」と勘違いしないように。プラグイン起動中のZ1と未接続であることを示しています。

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DFE Remote app for Android


画面右上のアイコンをワンタップすると、プラグインが起動し"connected"の表示に変わります。Z1の小さなOLED窓でも確認可能。撮影が終われば同じアイコンを再タップで、通常モードとなり、Z1側の表示に関わらず、THETA基本アプリでプレビュー可能となります。この間、WiFiは途切れることなくスムーズに「DFEと通常」を相互に切り替え可能。プレビューを見たい方は、プラグインをオフにして基本アプリを立ち上げてください。

Conclusion;

在庫僅少にご注意!


DFE(ディー・エフ・イー)は、RICOH THETA Z1のポテンシャルを最大限に引き出す素晴らしいプラグインです。100パー使いこなすためにはDFE Remote app for Androidの併用は欠かせません。しょーもない「iPhone愛」なんて捨てて、さっさとAndroidなスマホを手に入れましょう。幸いにして、WiFiに瑕疵がなければ、どんなパチモン端末でも機能します。当方が購入したPixel4aは、将来のアップデート(Android13まで)を約束されたGoogle謹製のレファレンス機です。常に最新OSで使いたい方には、コスパ良し、片手持ちよしでオススメ。DFEのリモコンに相応しいスマホなのです。

 

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動画で操作を説明中


ご質問のある方は、コメント欄をご利用ください。当ブログは承認制のため、個人情報などは削除の上で公開します。では、また。

 

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