美の谷訪問記その1(前編)
2017/07/14
平成三年に平群町教育委員会が刊行した冊子を参考に、美の谷を訪問してきました。
美の谷とは現在の平群町檪原にある地域で、巳の方向(南東)に広がる谷の形状から、このように呼ばれているそうです。
スポンサーリンク
シャレたネーミングですね。巳は蛇のことですから、美と置き換えたほうが、見た目も良いです。
前述の冊子では多数ある平群町の石仏群を地域別に紹介するもので、地図もついています。
序文によると、
「(前略)ハイキングの友となる冊子の刊行を計画致しました。」
とあります。これは、活用しない手はありませんね。
ただし、情報は古いです。平成三年刊行ですからね。
では、参りましょう。
休館日の心合寺山に自転車をデポして出発です。前日にタイヤを両輪とも交換して快調です。
先日、下見した檪原越(河内越)で行きます。
—
実際、このエントリーの続きとなります。
最初は水呑ハイキングコースを登っていきます。
この丁石、多分位置が変わっています。
ただ、このあたりから勾配がキツクなります。
石標には左、いちはら村とあります。
美の谷のある檪原への古くからある道です。
入ってすぐに池沿いに進みます。
右はフェンス、左は背丈以上の笹が茂る狭い道を進みます。
草刈りがされているので、ヤブ漕ぎはありませんが、
ちょっと不安感のあるルートです。
以前はここまで辿り着くのが不可能なぐらい荒れてました。
先ほどの石垣を降りて対岸に渡るとマーキングです。
ここから前方のヤブに突っ込むのではありません。
さらに上方の斜面に土嚢が積み上げられています。
そこまで、よじ登ってください。
右岸の斜面上に踏み跡がありますので、
滑らないように注意しながら進みます。
ほとんど土砂に埋まった堰堤を越えていきます。
左手には古い石垣があって、古道が現れます。
石垣を一段さがったところに道があります。
草で分かりにくいですが進むと踏み跡が確認できます。
この辺りも草刈りされています。
倒木などありますが、ヤブ漕ぎの必要はありません。
右岸沿いのルートを進みます。
左手の斜面側には石垣です。石積みの様子から、
かなり古そうな感じです。
最近、測量でもされたのでしょうか?
何かのマーキングです。
堰堤工事とかだと困りますね。
恐らく一番の難所でしょう。
倒木の向こう側が崩落しています。
足元に注意して、慎重に乗り越えましょう。
左手の木から、ビニール製のロープが垂れ下がっています。
最初、マーキングかと思いましたが、
どうやら、右下の川底へ降りるための補助ロープです。
再び堰堤が見えてきました。
今度は大きいです。
堰堤の手前からつづら折れで登ります。
笹のトンネルを抜けて進みます。
まもなく水呑自動車道と合流するようです。
合流直近のルートは道が細くて滑りやすい。
側溝なども横断するので、慎重さが必要です。
河内越の大阪側は自動車道で分断されています。
フェンスの向こうに明瞭な道がありますが、
河内越の続きは擁壁沿いに進みます。
ここも以前はヤブ漕ぎが必要でした。今は、スイスイ通ることができます。
ここからは、ほとんどハイキング道です。幅広の道が信貴生駒スカイラインまで続きます。
美の谷まで河内越でのんびりとハイキングです。
この続きは後編にて。
—
スポーツ&アウトドア : バイヤーおすすめアウトドア用品 : 登山・クライミング
ad
ad
関連記事
-
-
生駒山系コミュニティと「ふぁんトント」からのお知らせ。
ほんの三ヶ月ほど前に「生駒山系ローカルガイドは、日本で二番目に公認されたサポーテ …
-
-
「飯盛山」-北条古道に挑戦する機は熟した
江戸時代の儒学者「貝原益軒」が元禄二年に『山の形飯を盛りたるがごとし。』と表した …
-
-
河内越探訪その2
十三峠を越えて阪奈線の鉄塔63号の巡視路を歩きました。 途中のこの分岐で親指方向 …
-
-
下峠からの古道を歩く「学文峰と井谷ノ峰」
新ハイキング関西の山(1999年44号)の特選コースガイドで紹介された「静かな尾 …
-
-
自分で撮影した全天球パノラマ写真をGoogle Cardboardで見せたらバカ受けした件
山歩きの楽しみの一つに「写真撮影」があります。苦労して見つけた石仏や遺跡、季節ご …
-
-
福貴畑~久安寺・鉄塔巡視路散策
土曜日に山歩きしてきました。 朝起きたら9時半でした。 娘が学級閉鎖で寝てるので …
-
-
Android端末とiOS端末で位置情報を共有する方法Part.2
グーグル・マップ(Google Maps)の新しい機能で位置情報を簡単に共有でき …
-
-
飯盛山の古道を歩く計画
飯盛山は駅前から手軽に登れる里山(標高314m)として人気のハイキングコースです …
-
-
「横小路道」- 「高安山越十二道」は『探索』から『整備』へ
二度目の冬を迎えた「高安山越十二道」の探索、横小路道の雌滝・雄滝の見学を無事に終 …
-
-
予定は未定の一年を振り返る。
今年は計画的に山歩きしようと決めました。暑くて歩けない8月以外は、順調だったと思 …
- PREV
- 河内越探訪その3
- NEXT
- 美の谷訪問記その2(後編)