磐船の滝調査報告「閉業は真っ赤なウソだった」の巻

磐船の滝調査報告
グーグル・マップ(Google Maps)で言う「閉業」って何だ! Google の各サービスはボキャブラリーの貧しい英語を元に作られていますから、こういう時は推測するしかありません。多分これは「閉鎖」ですね。集中豪雨などの被害で土砂崩れ、滝行場に至る参道が寸断されたのかも知れません。矢も楯もたまらず、現地調査に赴きました。
ストリートビュー
「磐船の滝」は、今年(2017)の3月に旧エディターを使ってストリート・ビューを公開しています。
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久しぶりのローカルガイド活動報告
※写真はGoogle Photos Album にリンクしています。
「どこが閉業(閉鎖)やねん!」(=「なんだ!」という意味の関西弁) ほしだ園地では大雨による土砂崩落などの被害を受け、いくつかの園内路が長期間閉鎖されていました。現在では、それらのほとんどが復旧しています。滝行場は府民の森(園地)と関係ありません。しかし、入り口に近いところにある施設なので、何かあれば YAMAP などでも情報が伝わるはずです。
結局、閉業(閉鎖)は、全くのウソ。でたらめな情報でした。
「閉業→営業中」承認済み
早速、「営業中」のマークをつけて編集提案したところ、ソッコーで承認されました。めだたし。めでたし。

再編集は承認済み
しかし、このような誤った編集の提案により、コマッタ現象がマップ上で散見されます。イタズラなのか、面白半分なのか、見つけ次第、修正提案しています。今回のように、すぐに承認されるとホッとしますが、中には手強いモノもありますね。

常念寺(生駒郡平群町椿井)
常念寺さんの寺名修正(「年→念」)は、ダメだし5連発を喰らった挙句に、いつの間にか修正されていました。「適用されません」って、しっかり適用してますやん。
交野市民憩いの場所「私市水辺プラザ」を返せ!
ストリートビュー
ココはいろいろと思い出深い場所です。毎年10月中旬に行われる「生駒チャレンジ登山大会」のスタート地点としても知られています。初チャレンジの時に下見をして、スマホによる手持ち撮影でストリートビューを公開しました。もちろん、旧エディターにて。
天野川と尺治川にはさまれた中洲のエリアは市民憩いの場所。河原でバーベキューを楽しむ家族連れで賑わいます。しかし、ここのリスティング名称が変更になっているのをご存知でしょうか。
なんと「大阪市立大学理学部植物園」という名称になっています。以前は間違いなく「私市水辺プラザ」でした。寄せられているクチコミや写真でも分かるでしょう。当の市立大学関係者が一番驚いているかもしれません。「大阪市立大学理学部植物園」は、天野川よりも南西エリアです。
Google に対して再編集を提案していますが、「保留」扱いされています。「保留」の理由もまた不明。エエカゲンニセエヨ。
“Migration”(統合)がもたらしたモノ
ここでちょっと脱線します。上記のような事例は珍しくないようです。マップを少しでも使いやすくしようと無償の努力をなさる方が多い一方で、心無いイタズラや妨害を加える迷惑なユーザーが存在する模様。
ふぁんトントは生駒山系ローカルガイドのモデレーターとして、時々エリア内のマップを巡回しています。しかし、それにも限界があり、全てを把握するなんてとてもできません。今回気が付いた二件の事例は、ストリートビュー認定プログラムの改編により、旧エディター(編集ツール)を用いて公開した一連の画像データが、現行のシステムであるマップの「投稿タブ」に統合されたことにより発覚しました。
統合のメリット・デメリット
統合の結果、これまでに公開したストリートビュー画像をストリートビュー・アプリで扱えるようになりました。これまでは編集や統計情報の閲覧は不可能で、削除さえもできなかったのです。

See Inside, Indoor View
旧エディターで公開した画像の表示方法が変更になりました。現在の表示方法に統一されようとしています。これをデメリットと考える前に、新しい活用法を模索する方が得策。マップ・アプリを使えば「キャプション」の追記が可能となっています。
脱線はココまで、再びローカルガイド情報です!
“Migration”(統合)についての考察は、主にローカルガイド・コネクトにて発信しようと思います。ここ最近追加したリスティングをストリートビューにてご紹介しましょう。
生駒市高山町中村、江戸期の石造遺物が大切に祀られています。
周辺の宅地開発等で風景が一変しました。丸彫りのお地蔵さんは、峠の上に祀られていたとか。雨乞いの場所でもあったと云います。
鹿畑町の仏坂地蔵です。資料文献によると背面に「享保十六年 和州、辛亥十一月 鹿畑村」と刻まれているとされています。銘は確認できました。詳細はいずれ「生駒の石仏」にてお伝えします。
ここは今年(2017)の三月に撮影しました。撮影してから日が経ちましたが、リスティングがあるほうが良いと判断しました。廃墟に近いですが、お守りされている方はおられます。決して「閉業」のマークを付けないようにしてください。
画質の向上した新機種に期待!
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RICOH から新機種の全天球カメラ “THETA V” が発売されました。しかしながら、今後のストリートビュー撮影は、主にアプリを使って行います。「三ッ石大神」のようなツアー形式は減ると思いますが、どうか生暖かくご支援願います。
では、また。
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