平群町重要文化財特別公開(藤田家住宅・白山神社弥勒堂)を見に行ってきた。
平群町観光ボランティアの会が主催する重要文化財の特別公開を見学してきました。鎌倉時代造立と伝わる弥勒立像(塑像)は超必見!!
同日行われた「第35回生駒山麓ウォーク全国・自然歩道を歩こう大阪府大会)」に参加して、最初の会場となる「藤田家住宅」までてくてく歩きました。
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竜田川から生駒山系を眺めながら歩く
平群町の街歩きはとても足が疲れます。平群中学校北側の長い坂を回り込んだのは失敗かも、長い長い登り坂に心が折れそうになりました。
藤田家住宅
藤田家住宅(茅葺屋根)
元禄年間に建てられた茅葺屋根と入り母屋造りの大和棟を会長さんにご案内していただきました。説明によると藤田家系図は武州(武蔵国)の武士出身で、住宅の立地や建物の配置にそのことが反映されていると云います。詳細は当日配布されていた資料をご覧ください。
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写真の点数が多いのでアルバムにまとめました。以下のリンクをクリックすると、Googleフォトアルバムが別ウィンドウに開きます。
白山神社弥勒堂
神社にお堂とは妙な取り合わせですね。それもそのはず。この地には福貴(ふき)寺という古代寺院があり、法隆寺の高僧「道詮律師」の隠居寺として栄えました。弥勒堂は、福貴寺の本堂跡とも伝わります。
さて、堂内に安置されているご本尊を拝することは檀家信徒でもない限り、一般的に許されていません。ゆえに、今回のような特別公開は見逃しにできないのです。
許可を得て撮影させていただきました。また、照明を手伝っていただいたボランティアの方に厚く御礼申し上げます。
資料によりますと、木や竹材を芯として粘土で造られた塑像の弥勒立像で、仏身174cm、総高200cm、鎌倉時代の造立とされています。仏師快慶の影響を思わせるとの事でしたが、塑像ゆえに考えにくいでしょう。ただし、時代的には共通しています。
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交野市文化財秋季一般公開(八葉蓮華寺・快慶作阿弥陀如来立像)を見に行ってきた | ふぁんトントのブログ
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昨年、見学した八葉蓮華寺(交野市)の快慶作阿弥陀如来立像と比較してみてください。
帰路に生駒山系中腹道(旧道)歩いた
星ノ尾の墓地から、生駒山系中腹の古道を歩きました。この道は信貴山奥ノ院から、途中の名刹に寄りながら千光寺に通じていた参詣道のひとつでしたが、近年の住宅開発や大規模農地化により廃道化、または消失しました。
古道の雰囲気を今に伝える明心の四ツ辻から、農道を北上しようとしてヤブに阻まれました。新しい農園もできているようですが、かつての農道はことごとく放棄されて通行できなくなっています。コマッタもんだ。
予定を変更してバスで帰る
一番遅れてIC乗車券に対応した近鉄バスですが、今や全国の鉄道系IC乗車券が使えるようになりとても便利になりました。もちろん、Apple Payに対応したSUICAでも使えますよ。
おサイフケータイの方が便利ですけどね。
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では、また。
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