立石越ハイキング道の歴史と周辺探索
2022/09/23
「西暦663年ごろ天智天皇の命により築城」と伝わる古代高安城への物資搬送路には、三つの主要なルートが存在していたという。そのれら主要道(十三越、立石越、信貴越)のうち、立石越は平群町久安寺の南北を通る最も重要な道であり、戦国時代においては信貴山城への大手道であったという。
高安城を探る会資料集より
資料集によれば標高250m付近より下の「小字・七曲」の区間は、昭和7年頃に出来た道で、立石越の本道(旧道)は来迎寺の南から服部川沿いに遡上する谷筋道だったと云います。
服部川沿いは天龍寺で行き止まり(2009.12.01撮影)
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立石越の旧道を調査セヨ
立石越は八尾市が管理するハイキング道として、道標や休憩所が設置されており初心者にもおススメできるルートなんですが、利用者は多いとは言えません。
以前のヤマレコ(2013.09.18)が分かりやすいので。
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登り口の近鉄服部川駅周辺にはコンビニがなくて不便なことも影響しているでしょう。しかし、駅前駐輪場は行政的施策により無料で利用できるという良い面もある。やはり、夏場の虫の多さや、雨が降ると道が沢化してドロドロのじゅくじゅくなのが印象を悪くしているのでしょうか。
服部川を遡って旧道を探してみる
冬枯れの今が探索のチャンス。早速、周辺散策を兼ねて服部川を遡ってみましょう。資料集によれば「立石越本道(旧道)は標高200m付近から北東の谷に沿って登る」とあります。地図によるとその奥には天龍寺というお寺があるようです。
実は天龍寺を訪問するのは今回が初めてではありません。冒頭の写真にあるように2009年12月にも一度訪れています。その時は、道を間違えて迷い込み気がついたら「行き止まりにお寺があった」という状態だったのです。
今回の探索は7年ぶりの再訪だったわけですが、当時の記憶と一致しないことが多い。しかも、最奥まで進むと地蔵堂があって二段に落ちる滝、南東からもナメ滝が流れ込んでいて、素晴らしい風景に出会えました。
旧道の道跡らしきモノはありました。
近いうちにアタックすることになるでしょう。
立石越の見どころと周辺のスポット
夏場は敬遠されがちなハイキング道ですが、あらためてじっくりと歩いてみると魅力的なスポットがいくつか存在することに気がつきました。例によって全天球パノラマにその一部始終を収めてきましたのでご覧ください。
お手元にGoogle Cardboardをご用意いただくと、より臨場感と迫力を持って楽しむことができますよ。(全天球パノラマはiPhoneと一部のスマホのみ対応)
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駅前から登り口まで – 360°パノラマでご紹介
「百聞は一見に如かず」
パソコンの方はマウスで、スマホ・タブレットの方は指先で「ぐりぐり」してみましょう。
現在の立石越ハイキング道
辻の斜面に立つお地蔵さんには「右 志きさん たつたみち」と刻まれ、享保二十年(1735)の銘が刻されています。これだけ見てもこの道の古さがわかるでしょう。
探せばまだまだ面白いスポットが存在するかもしれません。これはほんの序章に過ぎないのかもしれませんね。また、新たな挑戦を始めることになってしまいました。。。
では、また。
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