「生駒の石仏」取材リポート ~長尾渓~

近鉄奈良線額田駅から東へ谷沿いの道を40分程度登りつめると、雄滝と雌滝の二段からなる長尾の滝があります。谷筋は「長尾渓」または「額田谷」と呼ばれ、昭和49年に東大阪市の文化財(名勝地)として指定されています。
ところで、「生駒の石仏 ;Stone Relics in IKOMA」をご存知でしょうか。当ブログの姉妹サイトとして昨年8月に開設し、3か月の休載期間を経て今年の4月に更新を再開しました。
枚岡公園・椋ヶ根橋(暗越街道)の地蔵石仏|生駒の石仏 ; Stone Relics in IKOMA
–
スポンサーリンク
「生駒の石仏 ;Stone Relics in IKOMA」取材リポート
長尾渓はとても興味深い場所です。ローカルガイドにとっても美味しい場所で、上掲のマップでお分かりの通り、谷沿いにたくさんのリスティングが並んでいます。
姉妹サイトの「生駒の石仏」で紹介するために、例によって360°パノラマを撮影していると、池には大変綺麗なハスが大きな花を開かせていました。(上掲の写真はGoogleフォトのアルバムにリンクします)
長尾渓の現状
信貞寺さんのリスティングにはとても興味深い写真が多数登録されています。行事の様子が良く伝わるのですが、写真の日付が2005年と古いのが気になります。
信貞寺に行く手前の「大石神社」はリスティングが存在しません。登録はせずに信貞寺にバインドしておきました。
不動寺では面白いモノを見つけました。
長尾渓のマイマップ
マイマップに情報をまとめてみました。
不動寺を過ぎるとちょっと怪しくなりました。怪しいと言うのは、人の気配がしないということ。リスティングは存在しても、実際には廃寺か廃寺同様の状態になっている宗教施設が多くなっています。
ここは辛うじて廃寺ではないようです。(リスティングはありません)
残念ながらここは廃寺となって久しいようです。
「長尾の滝」の歴史は古く、安土桃山時代の公卿、前関白近衛前久が訪れて、『たずねずばありとも、ここに山鳥の長尾の奥の滝の白糸』と詠まれ、景色のよいところとして知られるとともに、修行の場でもありました。
興味深い地域であることは間違いありませんが、荒廃が進んでいくことはとても悲しい。それどころか、とても見苦しいですね。生駒山系を紹介していく上で、こうした負の部分にも目を向けざるを得ません。
では、また。
ad
ad
関連記事
-
-
河内越探訪その3
河内越の道は大和側の呼び名で、大阪側は檪原(いちはら)越と言うらしいです。 水呑 …
-
-
「横小路道」- 「高安山越十二道」は『探索』から『整備』へ
二度目の冬を迎えた「高安山越十二道」の探索、横小路道の雌滝・雄滝の見学を無事に終 …
-
-
平群町重要文化財特別公開(藤田家住宅・白山神社弥勒堂)を見に行ってきた。
平群町観光ボランティアの会が主催する重要文化財の特別公開を見学してきました。鎌倉 …
-
-
旅の思ひ出「薩摩富士・開聞岳(1999)編」
旅の思い出は「山歩き」で締めくくりましょう。父と一緒に最後に登った山、薩摩富士「 …
-
-
「楽音寺道」- とうとう完成した「高安山越十二道」の探索
2015年末から始めた高安山越十二道の探索は、最後に残った楽音寺道を無事に歩き終 …
-
-
「第3回へぐり歴史絵地図Deスタンプラリー」に行ってきた。
当ブログで紹介した「第3回へぐり歴史絵地図Deスタンプラリー」に参加してきました …
-
-
山歩きの雑談
このところ寒い日が続いていますね。 ですが、山歩きしてると陽射しは確実に春です。 …
-
-
初夏の生駒山系2016
初夏の生駒山系は風景や植物を観察するのが楽しみです。梅の伐採が決定した枚岡梅林の …
-
-
ハッカ油の虫除けスプレーを自作して夏対策を準備するの巻
台風6号が通りすぎて真夏日がやって来ました。日本列島からは雨雲が消え、全国的に気 …
-
-
古墳三題と送迎山城
大阪と奈良の府県境(正確には大阪府柏原市・奈良県香芝市~北葛城郡王寺町の境界線) …
