ふぁんトントのブログ(保管庫)

*

「飯盛山の全ルートを歩く計画」と「飯盛山」の山名を考察する

   

blogtitle20161014

「飯盛山の全ルートを歩く計画」を続行中です。今回は「飯盛山」の山名について考察したいと思います。

Screenshot of yamap.co.jp

久しぶりの飯盛山「妙見谷周辺ルートの全容解明!」 |YAMAP 山登り・アウトドアの新定番

最新の活動日記

飯盛山の山頂一帯は飯盛城址の遺構(曲輪、堀切、石垣、土塁、etc…)をたくさん見ることができます。飯盛城址巡りを楽しむ際、Googleマップの情報を大いにご活用ください。ローカルガイドが日々奮闘しています。

スポンサーリンク

「飯盛山」の山名を考える

「飯盛山」の山名は、今更考える必要はなく、「飯盛山」以外に再考の余地は全くありません。しかし、大阪府泉南市の飯盛山と区別するために、便宜上「河内」の二文字を付け加えることはあるようです。

今昔マップ on the web – 1892~1910年

国土地理院の地形図を過去にさかのぼって見ても、常に「飯盛山」と明記されており、かつて山頂に埋設されていた四等三角点には、やはり「飯盛山」という点名が与えられていたと云います。(平成10年頃、亡失により廃点となる)

「河内」の二文字を削除する

飯盛山の山行記録 – ヤマレコ

このような状況から、これまでヤマレコやYAMAP(ヤマップ)に公開した山行記録を見直して、すべての記録から「河内」の二文字を削除しました。当ブログにおける一連の記事からも同様の措置を講じています。ヤマレコで他のユーザーさんの記録を見ても、ほとんどの方が「河内」の二文字を付しておられません。これは、大いに反省したいと思います。(※削除漏れはご容赦のほど、発見次第編集いたします)

飯盛城に「河内」と「山」は不要

山名の「飯盛山」に便宜上「河内」の二文字を付すことはあっても、「河内」飯盛城と呼称することはあり得ません。NPO法人摂河泉地域文化研究所が発行したガイドマップのタイトルに、「河内」を付していることは慙愧に耐えません。しかし、タイトル以外では一切「河内」の文字は使用されておらず、実に惜しい気がします。

上の写真は、2015年9月に飯盛山へ登頂した際、展望台付近にあった掲示物です。デカデカと「飯盛山城跡」と明記されています。その後、「山」の字を二重線(Xマークかも)で消去されていました。しかし、このムーブメント(*1)の首謀者はホントに地元の人なのか? 名前を正確に示せないようでは、毎日のように「飯盛山」へ登っておられる地元愛好家の支持は得られないでしょう。(この看板はいつの間にか撤去されました)

その一方で、「河内」の二文字を付して、他地域の「飯盛山」と区別したい気持ちは理解できないでもありません。河内の「飯盛山」は特別な存在です。

Googleマップのリスティング(地名)を編集しました

展望台リニューアルは「国史跡指定」への布石でしょうか。

Googleマップ – 360°パノラマ

Googleマップのローカルガイド・プログラムが始まったことにより、飯盛山周辺に多数のリスティング(*2)が登録されました。


Google Map

Googleマップ上に表示される地名は、人によって異なります。なぜなら、Googleアカウントの情報に基づいて、専用の地図が表示されるからです。360°パノラマを撮影したり公開したりできるStreet Viewアプリから検索すると、隠れているリスティングをすべて閲覧することができます。

  • 現地を実際に訪問し、360°パノラマ写真を撮影しています。その上で、地名から「河内」の二文字と「山」を削除して申請しました。その結果、次の二ヶ所を残して了承済み。
  • Googleマップのような公共性の高い媒体に、個人の見解を主張するのは控えたいと思います。そこで、Googleマップのクチコミに書き込んだ提言(苦言)を削除しました。しかし、地名に関しては各種文献や歴史的な経緯を考慮の上、最も一般的な表現を使用するべきと考えます。

    Googleフォトアルバムには、これまでに撮影した「飯盛山」周辺の360°パノラマ写真を集めてみました。(閲覧には通信環境の良い場所をお選びください)

  • ご注意
  • ※山頂付近は平日でも人が多く、慌てて撮影したために天頂に穴の開いたパノラマが2枚含まれています。ご了承ください。(上を見ないでね)

    今後の予定

    Googleマップ – マイマップ

    「飯盛山の全ルートを歩く計画」は、細部を残してほぼ完了しました。教照寺ルートについては、正確なGPSログを残すため、再度歩く予定です。また、旧登山道から派生する山腹のルートについても解明し、「四条畷駅」「北条古道」「野崎駅」のマイマップを完成させようと思います。

    ようやく秋らしくなった今日この頃、歩きやすい季節は日没時間との新たな戦いが始まります。常備する道具に「ヘッデン」の追加をお忘れなく。

    amazon

    ヘッデンの電池は大丈夫ですか?一台三役の充電器が便利ですよ。では、また。

  • 脚注
  • (*1)大阪府議会の資料によると平成33年までに国指定を目指すとあります。

    (*2)「リスティング」とは、Googleマップ上に示された地名アイコンのことで、アプリやウェブでタップ(クリック)すると写真やクチコミなどの情報が登録されています。

     - 山歩き , ,

    ad

    ad

      関連記事

    Google Cardboard
    生駒山系で体験した「山怪」な話

    「山怪 -山人が語る不思議な話(著者:田中康弘氏)」(以下、本書と言う)という書 …

    アウトドアの新定番YAMAP(ヤマップ)のちょっと間違った使い方 PartⅡ

    アウトドアの新定番として人気のあるYAMAP(ヤマップ)のアプリが好き過ぎて、「 …

    清瀧山北尾根
    「飯盛山」-北条古道に挑戦する機は熟した

    江戸時代の儒学者「貝原益軒」が元禄二年に『山の形飯を盛りたるがごとし。』と表した …

    鉄塔
    P点の謎を解明せよ。

    3月最後の土曜日、朝起きて天気予報を見ると、夕方から雨とのこと。 朝からテンショ …

    blog title 20170601
    府民の森・なるかわ園地「らくらく登山道」のご紹介

    らくらく登山道は、らくらくセンターハウスから、神津嶽休憩所までの約2.7kmのハ …

    Blog Title 20161024
    アウトドアの新定番YAMAP(ヤマップ)のモニターキャンペーン「お味噌汁の巻」に応募した

    『ただいまYAMAPでは、登山食で定番の「お味噌汁」に関して、モニターキャンペー …

    ローカルガイド活動報告
    ローカルガイド活動報告「6月度登録のリスティングまとめ」

    今年の梅雨シーズンはちょっと変。降り始めると大雨になり、晴れるとカラッとしていま …

    ストリートビュー
    ローカルガイド活動報告「4月度登録のリスティングまとめ」

    いよいよ明日からゴールデンウィークに突入します。今月は年度の変わり目だったり、卒 …

    生駒山の自然を歩く会・第3幕

    矢田峠 第3幕開演です。 写真は五丁石から北へ進んだところにある矢田峠です。 オ …

    高安山
    Google Mapsのマイマップで高安山越えの古道を記録してみる

    高安城を探る会(1978年に倉庫址礎石群の発見で知られる)の資料によると八尾市域 …