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飯盛山の古道を歩く計画

      2016/10/12

飯盛山は駅前から手軽に登れる里山(標高314m)として人気のハイキングコースです。山頂からは河内平野が一望に見渡せる自然の展望台。晴れた日には、「低山の魅力ココにあり」を実感することができるでしょう。

飯盛山の展望台から
飯盛山展望台

参考記事

Screenshot of juantonto.official.jp

お椀を伏せたような山容の「飯盛山」

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5コース7本の古道を考察

前回記事でも紹介した「新ハイキング関西の山・特選コースガイド(柴田昭彦氏)・河内平野の展望台 飯盛山(43号1998年11月発行)」によると、飯盛城が三好長慶の本拠地となった永禄三年~七年(1560-64)の頃には、5コース7本の古道が存在したと言います。今回のテーマとして、現在のハイキングコースと比較しながら見ていきましょう。

特選ガイドで紹介された7本の古道とは、、、

① 石木戸コース
② 滝谷コースA(楠公寺)
③ 滝谷コースB(桜池)
④ 野崎コース
⑤ 北条コースA(北条神社・北条古道)
⑥ 北条コースB(地獄谷古道)
⑦ 龍間コース

新ハイマップ
著者サイト「山ものがたり」

※上記コースのうち①は廃道、⑦は堂山古墳コースで配水場のある舗装路

これを見ると石木戸コース以外は、すべて現存し今もよく利用されていることが分かります。興味深いのは北条コースにある北条古道と地獄谷古道です。(上記以外にも、現在使われるハイキングコースは多数あり)

北条コースは歩いてみる価値あり

飯盛山周辺は手製の道標が充実しています。駅や住宅街が近いとあって、近在の方々による整備が行き届いています。それだけ愛されている里山なのでしょう。北条コースのうち大嶽不動堂を起点とするルート(北条コースB)は地獄谷古道と呼ばれていました。北条小学校ルートとして整備され地元の方に利用されているようです。途中に不動祠があり(存在未確認)、竹林コースと合流する道とそのまま尾根へ出る道に分岐します。

Mapその1(地獄谷古道)
map
黄線(古道)、緑線(ハイキングコース)※予想ルートのため正確ではありません。最新記事も合わせてお読みください。

特選ガイドによると正平三年(1348年)、高師直に従った佐々木高氏の軍勢が地獄谷古道を駆け下り、楠木正行軍を打ち破ったと云います。楠木ファンなら一度は歩いてみたい歴史ロマンの香りが溢れる古道なんですね。

今昔マップで見る地獄谷古道
今昔マップ
現在、私製の道標や休憩ベンチが設置されています。

地獄谷古道も気になるけれど、、、

北条神社コースの下り口
北条神社へ
道標設置のルート

しかし、ふぁんトントの興味を刺激しているのは、北条神社から登る北条古道の方です、宮谷川の北側尾根道には砦をいくつも乗り越えるルートがあり、ハイキングマップにも記載されていました。山頂から50m北の地点に道標があり、「急坂30分」と注意書きが付してあります。

ハイキングマップ(抜粋)
ハイキングマップ
こちらからダウンロードできます。

北条古道とはこの尾根ルートとは異なり、宮谷川を直接を遡り、途中から南側尾根に取り付くもので、本丸への最短ルートとのこと。尾根に上がってからはルート・ファインディングの力を試されることになりそうです。(その前に宮谷川にインできるのかどうかが問題)

Mapその2(北条古道)
map
黄線(古道)、緑線(ハイキングコース)

これは挑戦してみる価値はありそうです。地獄谷古道の不動祠も気になるところですが、少し気温が下がって過ごしやすくなった今日この頃。久しぶりに古道歩きに挑戦してみようと思います。無理なら北尾根のハイキングルートで登ることにいたしましょう。

では、また。

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