生駒市指定文化財に指定された伊行氏関連石造遺物群(石仏寺:藤尾町)の現地説明会に行ってきた。
2015/10/01
伊行氏関連石造遺物群を市指定文化財に指定 – 生駒市公式ホームページ
※リンク切れの際は、以下よりお知らせ文書をダウンロードしてください。https://app.box.com/sekibutsuji
何気なく生駒市のホームページを眺めていると、石仏寺現地説明会のお知らせが偶然目につきました。タイミングよくスケジュールの調整がついたので、近鉄瓢箪山駅からてくてく山越えで生駒市藤尾町まで往復することにしました。出発時はお天気が良くて夏の太陽がジリジリと照りつける中での山歩き。早速、先日自作したハッカスプレーが威力を発揮しましたよ。
「生駒の古道(以下、本書という)」によると石仏寺は伊派の石工・伊行氏(ゆきうじ)が刻んだという阿弥陀三尊像で有名とのこと。今回指定された石造遺物群は、まさに伊行氏の手による阿弥陀さまだったのです。詳しくは、本書を手にとってご覧ください。
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行きは良い良い帰りは怖い、じゃなかった雨。
往路は客坊谷からぼくらの広場を経て、暗越奈良街道で藤尾町まで歩き、帰りは暗越大坂街道で枚岡神社にお参りする予定でした。
「暗越大坂街道?何ソレ?どこ?」という方は、当ブログの記事をどうぞ。
一年前の記事
ぼくらの広場でオニギリを食べていると、涼しい風が吹いてきたので「おかしいなぁ」とは思ったのですが、鬼取町との分岐を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなってきました。
石仏寺現地説明会に参加した
石仏寺に到着すると生駒市文化財保護審議委員の藤沢先生が到着されていました。ついに雨がポツポツ降ってきたので、応願寺へ往復するのを諦めて生駒市の職員さんが来るのを待っていました。
ほどなく、生駒市の職員さんたちも到着して、石仏寺の本堂に上がらせて頂きました。
資料はココ↑
藤澤先生のプロジェクターを使っての説明は分かりやすかったです。輿山墓地の宝篋印塔や竹林寺の結界石にも興味が湧いたので、いずれ見学に行くことになるでしょう。
生駒市指定文化財伊行氏関連石造遺物現地説明会(2015.05.14)講師 藤澤典彦氏(生駒市文化財保護審議委員)
Posted by ふぁんトント on 2015年5月14日
石仏寺の阿弥陀三尊像は、今回のような機会でもない限り一般の方が見学することは不可能です。ゆっくりとご鑑賞ください。ついでに「いいね!」していただけるとありがたいです。
雨中の暗越大坂街道を歩く
説明会が終わって外へ出てみると、肩をポンポンとする方がいました。振り返るとタケチャンマンさんの笑顔がありました。やっぱり来てましたか、石仏界の大物登場です。
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暗越大坂街道の見どころをご紹介しましょう。本書「生駒の古道」では、起点を追分として暗峠までの道筋が語られています。石仏寺以降で、写真のないものを当ブログでは取り上げておきましょう。
このお地蔵さんに関する興味深いエピソードは本書にて。お地蔵さんが首をつってるワケではないので、念のため申し添えます。
これは未確認です。傍らにあるという六字名号碑や「右ならいせ 左さいしょ道」の道標も見つかりません。
この磨崖仏の刻んである巨石は斜面にあってよく見ないと判別不能です。。たまたま気づいたので、よじ登って撮影しました。近接写真はフォトアルバムにアップしています。
大阪側の見どころも紹介しておきましょう。弘法の水に笠石仏は有名ですが、足腰に余裕があるなら是非とも安高大神さんに立ち寄ってください。紅葉シーズンは隠れたスポットです。
安高大神のフォトアルバムはコチラから。Google Plus「安高大神」のフォトアルバム
暗越大坂街道は石造美術のギャラリー
暗峠周辺のフォトアルバム(クリックするとアルバムが開きます)
お堂で大切にされている石仏は保存状態がよく素晴らしいです。一方、野仏は風雨に晒されて像容が変化していく様に慈しみを感じます。ゆっくり歩けばたくさんの野仏と対面できます。
「関西山越えの古道 上」の著者・中庄谷直さんが誤読したという道標はコレですね。石造物の銘文は読み取りが難しいです。正確に読み解くには拓本を取るしかありません。
シロートにはそんな真似はできませんので、フラッシュ・ライトを使って陰影を浮かび上がらせる工夫をするのが関の山です。
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GENTOS閃325を愛用していますが、もう少し強力なライトが欲しいなぁと思う今日この頃。では、また。
追記(2015.05.24)
この記事には続編があります。興味のある方は、ついでにどうぞ。
↓
【続編】伊行氏関連石造遺物群(生駒市指定文化財)を見に行ってきた。
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