小仏峠越未公開写真(後編)
2015/04/30
天候は回復しましたが、体調はイマイチです。夜中に咳が止まらず、熱ッポイですね。
それでは、今回の元ネタを再掲して始めます。
2014/12/13 旧東熊野街道・小仏峠越と幻の蝉が滝探訪
特選コースガイドはこちらで入手できます
–
スポンサーリンク
いきなりピンボケです。ホントはこの写真をヤマレコにアップしたかった。ピンボケの原因は、起動直後のAuto Focusに難があるようです。カメラ自体に問題があるわけでなくて、使い方に難ありです。
旧小仏峠から小仏峠へと歩いている間、小雪がパラパラと降ってきました。小仏峠でカップラーメンを食べていると、温かい陽射しが一瞬だけ出てきました。
小仏峠から北側一帯は植林で薄暗く殺風景です。ようやく見た自然林にはサルノコシカケでしょうか。倒木にもへばりついていたので、ストックで突いてみるも、カチカチに固化してビクともしませんでした。
確かに左右から谷筋。急斜面に突き上げています。
「山伏谷」のプレートが割れて落ちていました。
「思わず快哉を叫びたくなる」と紹介された風景です。山名が同定できないのが悔しいですね。山名がわからないので、鉄塔を見て楽しみました。紅白の男鉄塔が女鉄塔に挟まれています。まさに両手に花。羨ましい。
樫尾発電所から北へ蛇行する吉野川を見下ろしますが、手前の木々が少しジャマをするのが残念です。
小ピークからみた円錐形の山は竜門岳でした。ここから道が少し荒れていて、「これでいいのか」と一瞬戸惑う。
五社峠道の林道と谷山林道が交差する地点です。自然石の道標がかつての賑わいを物語ります。
吉野川沿いでは、このような石碑をよく見かけました。峠には茶屋や民家があったそうです。
滝壺まで近づこうとして、石の上で滑りました。横に伸びた根っこで後頭部を打つ、いや守られました。
周辺地図は全く曖昧です。というか正確ではありません。林道はここから東側の谷筋へ蛇行していますが、地形図ではまっすぐに破線道が描かれていて、実際とは大きく乖離していました。
かつては、先ほどの階段から道が伸びていたのでしょうか?土砂崩落で地形が大きく変わったのかもしれません。
林道をたどると、眼下に中山トンネルの北口に出ました。ここまで来ると民家がチラホラ。
橋向こうの山裾に菜摘の集落。空はどんよりと曇り空。
『少し下に樫尾の茶屋あり。それより三丁程過ぎ夏箕なり』
(夏箕=菜摘)
松尾芭蕉が読んだという「吉野山一人案内」の一節です。
スマイルバスの運行日に注意です。
諦めてのんびりと歩きましょう。
歩いていると、祠をよく見かけます。全部見ていると時間が足りません。水子供養と新しい感じの石仏は、ピントが甘いのでヤマレコでは不採用にしました。じっくり見ると、フォーカスは右の石仏にあるようです。前垂れの下が気になります。
祠後方の景観が気に入りました。吉野川の向こうに、宮滝の三等三角点(403.75m)があります。いつか行ってみたいと思っています。
川幅が狭くなり、流れが荒々しい。見事な景観です。
柴橋から河原に降りてみました。
本居宣長が見たと言う景観でしょうか。「落ちれば死ぬなぁ」と独り言。
意外と新しくて、昭和三十年の銘がありました。
一帯は宮滝遺跡となっていて、説明板がいくつもありました。正面に象山(きさやま)が見えます。登山ルートはあるのでしょうか? 三船山、樫尾山など登ってみたい山がいくつかあります。
吉野川沿いに一等水準点が点在しています。地下に埋設するのは、毀損を避けるためで、水準点の多くが地下化されているようです。1552はマンホール状の蓋が重くて開陳できません。柱石を拝めないのがとてもザンネンでした。
遠くて近きは男女の仲、
近くて遠きは田舎の道。
鉄塔の足元に四等三角点(南樽井 181.71m)があります。点の記では、民家の庭を通り抜けていました。
一般人の自分が真似をすると住居不法侵入です。ぐるっと回りこんで三角点を訪問しました。
風化の激しい二尊仏です。手ブレがとても残念でした。
妹背大橋を渡ると立派な鳥居が目に飛び込んできました。しかhし、時間がなく遠目に通過することに。
この界隈は見どころがいっぱいです。もっとゆっくり歩いてみたかったですね。
矢立峠越を歩く際は、この道を東進します。少しぐらいは寄り道できるかもしれません。
その前に、早く体調を良くしなくては。ゴホゴホ言ってる場合ではない。
では、また。
ad
ad
関連記事
-
-
ヒバ油の虫除けスプレーで夏山歩きを快適にする作戦
青く鮮やかなアジサイの花を見ると夏本番を感じます。夏の山歩きでは、顔の周囲を飛び …
-
-
特選コースガイドⅡ「おと越南谷道(大阪府八尾市大窪)」
特選コースガイドの第二弾は、高安山越十二道(八尾市)の中から「おと越南谷道」をチ …
-
-
宝篋印塔の謎に挑む。~長者伝説の古道~
2014.11.15撮影 2014年11月に長者屋敷越の古道を歩きました。 20 …
-
-
2016年最後の山歩き
今年最後の山歩きは、生駒山系で最も標高の低い「花岡山(標高54m)」から最大規模 …
-
-
2017年の夏山対策(防虫、熱中症)
ここ数日、雷と風を伴うプチ豪雨が2回やってきました。梅雨入り宣言こそまだですが、 …
-
-
生駒山系のイベント情報・2016秋シーズン
紅葉シーズンに向けて生駒山系のイベント情報をピックアップしてお届けします。 20 …
-
-
「飯盛山」-北条古道に挑戦する機は熟した
江戸時代の儒学者「貝原益軒」が元禄二年に『山の形飯を盛りたるがごとし。』と表した …
-
-
初夏の生駒山系2017
季節は一気に「真夏」 しかし、朝夕はまだ涼しく湿度も低めです。好天気が連日続いて …
-
-
七年ぶりの泉州小富士山
泉州小富士山からお菊山周辺を歩いてきました。 2014/3/16 泉州小富士山~ …
-
-
春から夏に向けての山歩きは「高安山」から「飯盛山」へ
高安山周辺の探索は、右手のケガにより中断することとなりました。しかし。念願だった …
- PREV
- 小仏峠越未公開写真(前編)
- NEXT
- 今年最後の山歩き