下峠からの古道を歩く「学文峰と井谷ノ峰」
2015/07/01
新ハイキング関西の山(1999年44号)の特選コースガイドで紹介された「静かな尾根道・学文峰と井谷ノ峰」を歩いてきました。
静かな尾根道「学文峰~井谷ノ峰・流谷八幡神社」 [山行記録] – ヤマレコ
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特選コースガイドの山歩き
昨年始めた特選コースガイド(以下、ガイドと言う)の山歩きは、今回で10本目となりました。
ものがたり通信(山ものがたり)
毎回感じることは、「新しいモノほど古くなる」ということ。20年の年月で変化したものもあれば、変わらず残るものもある。
ガイドで紹介された古い道標や古道の雰囲気などは、執筆された頃(1999年)とほとんど変わりがありませんでした。驚きの連続です。
広域農道「岩湧地区」
今回、ガイドと大きく変わっていたのは、恐らくこの広域農道でしょう。地蔵谷トンネルは2002年の完成だそうです。
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大阪府の資料を読んでみると、加賀田側の日野付近が未完成のようです。立派な舗装路やトンネルができているのに、使い物になっていません。
道路が完成するとホトトギスの鳴き声が聞けなくなるかもしれませんね。何が幸いするかわかりません。
下峠から古道を下る
今回のルートは山友会の尽力により、迷うことなく歩くことができました。関西電力金剛開閉所が近くにあるので、鉄塔巡視路が複数接続していて迷いやすいです。
井谷ノ峰~上峠にかけての尾根道は、静かな上に涼しい風が吹き抜けます。日当たりの良い場所で、大きなクマンバチのホバリングに気が抜けませんが、全般的にとても心地よく歩けました。
下峠は古道が横断する場所です。山と高原地図(昭文社)の1975年版までは、上記写真の位置に記されていたようですが、1998年版以降は尾根道が交差する場所に「下峠」と記載されて今日に至っています。
さすがのヤマレコでも旧下峠から古道を下って流谷へ歩いた記録はありませんでした。学文峰や井谷ノ峰を歩いた記録はたくさん出てきます。参考にさせていただきました。
上峠から唐久谷方向へ下って、下峠まで登り返しました。登り返しの途中、倒木で道を塞いでいる箇所以外は、古道の趣を残す古(いにしえ)の道であることを実感。
そのまま、流谷まで下ってみました。幅の広いよく踏まれた道で、谷筋に出るまでは古道歩きを楽しめます。
谷筋に出るとちょっと歩きにくいですが、すぐに簡易舗装の林道歩きになります。このルートが地形図から消えていることに疑問を感じました。
やはり、古道が交差する地点を「下峠」と呼称するのがふさわしいと思いますが、今では現在の分岐地点が下峠として定着しているようです。残念ですが仕方ありませんね。ヤマレコの地名データには「旧下峠」として登録しておきました。
まだまだ面白そうなコースがある「特選コースガイド」
暑くなってくると低山歩きはツライです。しばらくは新コースにチャレンジするのはムリかもしれません。次に行くとすると北摂地域でしょう。
地図ロイドがあればどこでも登れる。「どこでも」というのは大げさですが、土地勘のない地域でも、躊躇することなく突っ込んで行けます。
さらに、良いガイドブックに巡りあえば、良い山歩きができますね。
では、また。
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