シータを使うべき五つの理由
2020/10/21
この記事では多数の埋め込み画像を使用しますので、通信環境の良い場所でご覧ください。
RICOH Theta Sの活用事例を海外記事(Lapentor: lapnetor.com)を引用してご紹介します。今回引用する記事は、2017年2月20日に公開された以下の内容となります。
記事タイトルを直訳すると「次の不動産事業でTheta Sを使うべき五つの理由」と言うことです。分かり易い内容なので、そのまま和訳して紹介しようかと思いましたが、「むむ、ちょっと待てよ」という感じや、最後に「自社ツールの紹介かよ」という我田引水的な部分もあったので、自分なりの解釈と考察を加えることにいたしました。英語が堪能な方は、是非、原文を先にお読みになってください。その上で、当方と同じ疑問を感じた方は、ここへお戻りくださいね。
防滴カバーが欲しくなってきた。。。
最初にお断り。記事ではTheta Sを元にしていますが、ふぁんトントは昨年発売されたTheta SC(=以下、「シータ」と書きます)で撮影を行っています。
下に続く。。。
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日本の不動産業界ではすでに活用されている。
元記事にある最初の理由は、「低コストで全周囲の内覧写真を見てもらえる」ということでした。さらに記事では、「高級物件でないフツーの住宅探しだったら、シータの画質で十分だろっ」てことですね。
上掲の画像は、シータで撮影してGoogleマップに公開した物です。不動産物件ではありませんが、あなたはこの画質に納得できますか?
今後はバーチャル・ツアーが主流になる
シータは2013年日本発のデバイスです。すでに国内の不動産業界ではアタリマエのように活用されています。お客とお店双方にとってメリットのあることです。物件を見て回るのも、案内するのも大変です。移動に時間がかかって、とても効率が悪い。安価なVRゴーグルを配布するだけで、多くの物件を内覧してもらえるのだから、使わない手はありませんね。客もまたしかりです。
手軽に撮影出来て、手間とコストが省けるシータは画期的なデバイスと言えるでしょう。多少画質が荒いことは、まったく無視できます。記事では従来の撮影方法では、高価な一眼レフカメラ、魚眼レンズ、専用の三脚が必要なこと、また、撮影後の画像処理に特殊なソフトウェアを使用することや、そのために、カメラマンを雇う必要性などと比較されていて興味深いです。そこまで言わんでもエエやろ(=「ちょっと言い過ぎじゃないですか」という主旨の大阪弁)
今後は単一のパノラマ画像から、ツアー形式が主流になることが予想されます。バーチャル・ツアーとは、ストリート・ビューのように、画像を一定間隔で並べて繋ぐアレですね。アレ。(言葉では表現しにくいので、上掲の画像をご覧ください)
シータの画像は活用範囲が広い
シータで撮影した360度パノラマ画像を平面的に見ると、ぐにゃぐにゃした変形画像です。小学校の地図帳にあった地球儀をびろ~んと広げたやつですね。この状態で見ていても意味がありません。立体的に表示して、見たい方向にグリグリと回せることに価値があります。シータ画像は、RICOHが運営するtheta360.comのような専用サイトやFacebookへ公開することができます。もちろん、ふぁんトントはストリート・ビューへ公開することを第一としています。今のところ。。。
記事内で紹介されているDaydreamという次世代のスマホに、シータはいち早く対応することがアナウンスされています。国内ではSONYプレイステーションが専用サイトを開設しました。すでに品切れだそうです。そんなに人気の商品なのでしょうか。段ボール製のGoogle Cardboardで十分な気がしますけど。。。
※Wordpressとも連携するようなので、やってみたけどうまくいきません。悪戦苦闘中。
シータでバーチャル・ツアーを作ってみた!
記事元のLapentorさんは、Pre-Stitched画像からバーチャル・ツアーを作成するウェブ・ツールを提供されています。もちろん無料ではありせんが、不動産業など商用で使うならアリでしょ。Googleストリート・ビューは無料で利用者も多いですが、サービス改変の度に振り回されます。
※アカウントの作成は、ご自身の判断にてお願いします。
詳細は上記サイトをご覧ください。せっかくの機会なので、Lapentaor.comとTheta360.bizのウェブツールを利用してGoogleに依拠しないバーチャル・ツアーを作成してみました。慣れない作業で完ぺきではありませんが、ストリート・ビューとの比較や、日本製のツールの実力を試したいと思います。
非Googleなバーチャル・ツアーの比較
府民の森・くろんど園地の休憩所内部を撮影した画像を使って、バーチャル・ツアーの比較をしてみるテスト。
この記事を作成中に、GoThru Moderator Betaの提供が始まりました。後日レポートします。
まもなく終了予定のStreet View Editor
比較のため、本家Googleマップのストリートビューからご覧ください。上掲の埋め込み画像は*1)Street View Editorで編集・公開しました。9 nodesから構成されるツアーですが、Constellationを2本にし、4画像をunlinkedで公開しました。なので、比較のため(本来は接続しないはずの)画像のURLを貼っておきます。
埋め込みツアーは、上掲の画像から一歩中へ進むところで終了します。ただし、ウェブ版でみるととんでもないところへ飛んだりします。アプリでは意図した通りに接続されました。それがGoogleクォリティです。
以下のリンクで、奥の部屋から逆スタートします。
https://goo.gl/maps/BhRkXGUCZom
記事元のLapentor.comを使ってみる
※一歩中へ入ると、音が鳴りますので注意してください。
https://app.lapentor.com/sphere/kurondo-park
14日間の無料体験に登録して、同じ画像でツアーを作ってみました。画像は直接アップロードして、ツールに登録します。Hotspotという丸いアイコンを画像に配置し、画像間を接続します。その他さまざまな情報をHotspotで設置できるようになっています。幾つかのHotspotを最初の画像に配置しました。お試しになってください。
日本製で安心なTHETA 360.biz
間取り図の自作がメンドクサイので、テキトーなモノを使っています。ツアーの公開は役目を終えましたので削除いたしました。見本としてGIF画像を置いております。
シータを購入したなら登録しない手はありませんよ。商用利用を前提にしたサービスなので、theta360.comよりもメニューが豊富です。しかも、ツアーの作成は無料と来た。この手のサービスは海外発のモノが多い中で、完全なる日本語対応です(変な機械翻訳じゃありませんよ)。無料でほとんどの機能が使えます。間取り図の作り方を勉強しないと。。。
一長一短ありますが、マニュアルを見ながらでも一通りの機能は使えました。シータ画像なら簡単に作成できます。展示会など一時的に利用したい場合など、使えるシーンは数多いと思います。この手のサービスは探せば「うじゃうじゃ」ある。
「バード・アイ」より「キャット・アイ」
シータを利用すべき理由の最後に、「他のデバイスとの連携」がありました。ドローンに取り付けての空撮がその事例として挙げられています。確かに「鳥の目線(バード・アイ)」で高所から撮影すると、ダイナミックな画像で耳目を集めることが可能です。
上掲の画像は、香港のローカルガイド+chichuen wongさんが撮影なさったモノ。「これはドローンで撮影ですか?」の問いに「Yes, DJI P4」とお答えになりました。シータかどうか聞くの忘れた。
ドローンを利用しなくても、高く伸ばした一脚の先端から撮影するだけで、その効果を実感できます。しかし、この鳥目線はヒト目線ではありません。あまり、多用しない方がいいでしょう。それよりも、猫目線(キャット・アイ)はより使える場面が多いと思います。
猫になって至近距離で撮影する。
うまく位置合わせすると、石碑の文字をクッキリ読むことが可能。こうした撮影では、シータ以外に考えられません。小型・軽量のメリットを大いに生かせます。
安すぎて。。。ツライ。
ミニ三脚が手放せない!
「おもちゃ」が仕事を奪う危機
“…No way this little toy can steal our job”
この記事に対するコメントです。悲痛な叫びのように思いますが、すでに一部の高級物件や芸術よりの案件以外では、「奪われている」状態じゃないでしょうか。そのあとすぐに「オレ、シータ使ってるぜ」というレスがありました。「おもちゃ」に仕事を奪われないようにするためには、「おもちゃ」を使いこなす必要があるのではないでしょうか。
この画像35,000円かよ。シータやん。
U.S. President Donald Trump and Japanese Prime Minister Shinzo Abe pose for… https://t.co/JJZo0yC30N— Juantonto aka ふぁんトント (@juantonto) 2017年2月27日
gettyimagesさんが、ワンセット35,000円で販売なさっている画像は、シータで撮影されたモノだそうですよ。画質をよくする工夫は必要だけど、何をどこで撮影するかという至極単純な話ですね。やっぱり、ワンタッチで撮影できるシータはすごいわ。
滝行の様子でも撮影するかな。。。
では、また。(右手が完治したら、撮影しまくってやるぞ)
追記(2020.10.21)
リンク切れなどを修正し、加筆・訂正しました。*1)Street View Editorとは、かつてGoogle Street View Trusted Program参加者に無償で提供されていたデスクトップ・ツールのことです。2017年3月31日をもって廃止となりました。
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