「鐘の鳴る展望台」でストリートビューのマルチフロア機能を試してみる
2018/01/08
「鐘の鳴る展望台」は府民の森・なるかわ園地の最南端に位置しています。生駒縦走歩道の人気展望スポットなので、多くの方が心地よい鐘の音を響かせておられました。信貴生駒スカイラインに沿って駐車場が整備されているので、ドライブのついでにちょこっと立ち寄れるのも理由の一つでしょう。
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まるでキリンの首みたいな展望台
生駒山系、府民の森/鐘の鳴る展望台 リベンジ撮影を終えて、ランチタイム休憩するの図。 #Photosphere #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
いきなり「休憩している図」ですが、ここでの360°パノラマ写真の撮影には、大変苦労を強いられました。一回目はスマホの手持ち撮影、二回目は自慢の一脚システムを利用しての撮影。どちらもあえなく撃沈しています。
スマホの手持ち撮影は絶対ムリ!
酷いですねぇ。キリンの首が大きく傾いています。ここのリスティングは人気スポット故に、たくさんの写真が登録されています。360°パノラマ写真も数枚登録されていますが、笑って誤魔化せるレベルじゃありませんね。
「誓いのリング」の前はもっと酷いことになっています。足場は十分確保できても、屋根の形状が複雑でstichのズレが激しいです。しかも、Black Smile(黒い欠損部)が出現しました。こうした欠損部は画像編集で補えても、屋根のズレは全くのお手上げなんですよね。
三脚を持ち込んでリベンジ!
2か月後の撮影では、三脚の効果により首の傾きはかなり軽減されました。この当時すでに「三脚から一脚へ」と模索している最中です。なぜなら、三脚を使用しても最後のnadir(天底部)の撮影では、三脚からスマホを取り出す必要があったからです。狭い場所ではこうした動作はとても困難を極めました。空には気持ちの悪い色が滲んでいますね。これは、スマホのカメラレンズに、指先がかかってしまった結果なのです。ここでの撮影は三脚を諦める後押しとなりました。
「誓いのリング」前での撮影は、飛躍的に改善できたと思います。前回(2016.03.29)の曇天撮影を反省し、晴天を選んで満を持しての撮影です。その結果、強い太陽光がもたらす屋根の影が、新たな試練となりました。「三歩進んで二歩下がる」とはこのことでしょう。
しかしながら、晴天を選んだことは正解でした。展望台最上部で苦労して撮影した未練から、「多少のズレは目を瞑ってね」とばかりに、上掲の画像をしばらくの間マップに公開していました。
ついにTHETA購入を決意した
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RICOHから廉価版のTHETA SC販売がアナウンスされた時、「これだ。これしかない」と思ったものの、購入するまで一か月間思案しました。「鐘の鳴る展望台」での過酷な経験が、スマホでの撮影技術向上に大きく寄与したからです。
Local Guides Connect – How to shoot 360 degrees photo, using the Street V… – Local Guides Connect
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LocalGuides Connectのサイトで、撮影方法を披露してみました。世界には高価なカメラは買えないけど、「スマホなら持ってる」という仲間がきっといるだろうと思っていたのですが。。。当方の英語力が災いしてか、さっぱり反応はよくありませんね。
Street View Editorの画像公開を再始動!
上掲の画像は、2016.03.29に撮影したモノの内、地上部分を撮影したデータを4枚つなぎ合わせました。色補正やnadir編集などを加えて、iPad2にインストールした「Street View for iOS」でコンステレーション配置の作業を行っています。この機能はローカルガイド・レベル5または、Street View Trusted Photographerにのみ提供される機能です。
THETA SCでの撮影とストリートビュー公開は、「スマホ&一脚」で撮影が困難な場所と決めました。「鐘の鳴る展望台」は、その第一候補だったのです。しかし、フツーにリベンジするのは面白くないので、旧版認定プログラムで提供されているStreet View Editor(デスクトップ版ウェブツール)を再活用し、現行のStreet Viewアプリに実装されていない「マルチフロア機能」を使うことにしました。
旧エディターは2017.03.30日を限りに提供が終了しました。「マルチフロア機能」は後継のStreetView Publish APIに引き継がれています。
マルチフロア機能とは?
相変わらず前置きが長くてスミマセン。3月と5月に撮影・公開した画像の内、前項の地上部分以外は全て削除し、THETA SCで撮影した画像に置き換えました。公開作業はStreet View Editorで行っています。上掲の埋め込み画像では、地上部分のみ繋がっていて、「誓いのリング」があるフロアとは繋がっていません。
画面右下にあるコンパスの上にフロア(階)を示す番号が示されており、「2」をクリックまたはタップすると展望台最上部に繋がる階段下まで飛びます。矢印で移動するより遥かにスムーズで直感的ですね。
レンズ外周部のボケ具合やRed Ball(紅点)現象など、まだまだ解決すべき問題点を抱えているのですが、生駒山系の魅力を伝えるツールとして最大限活用しようと思います。さて、次はどこへ行こうかな。リクエストにお答えしますよ。
アウトドアでの撮影に便利
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では、また。
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