GoThru Moderatorの複数階機能(マルチフロア)を試してみました。
2018/01/08
複数階機能(マルチフロア)機能とは、パノラマ画像を複数連結させて作成したバーチャル・ツアーを階層状に積み上げて表示させる機能のことです。Google Mapsに公開したストリートビューで実例を見てみましょう。
1階部分(地蔵屋形)
2階部分(稲葉谷安永磨崖笠行者像)
「はぁ、なんじゃコレ?」と思われたでしょうか。ふぁんトントは生駒山系の魅力をお伝えしたくて、ストリートビューを活用しています。なのでご紹介事例もこのような場所になります。「稲葉谷安永磨崖笠行者像」と言えば、石仏ファンなら誰でもご存じのはず。しかし、昨今では崖の崩壊が進んでいて容易に近づけません。資料映像として後世に伝えるべく、決死の覚悟で撮影したものです。
話を元に戻しますと、上掲の画像の中で右下のコンパスの上に数字が記載されています。これが複数階機能の「エレベーター・ボタン」というもので、上下に移動できる仕組みとなっています。
※ストリートビューにおけるこの機能は、現在お使いいただけません
Street View Publish APIを活用したツールは日々進化しています。Facebookのフォーラムや、LocalGuides Connectなどから最新情報を入手するようにしてください。
GoThruの最新情報はコチラから↓
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ふぁんトント的「複数階機能」(マルチフロア)活用方法
さて、多くの方が熱望されているのは、階層状にツアーを表示する「複数階機能」(マルチフロア)であると、よ~く承知しています。Googleさんの方でupdateされるまでは、お使いになれません。したがって、今回はGoThru Moderatorが”Hosted Tour”として提供する同等機能をご紹介しましょう。
埋め込み画像では操作がし辛いと思いますので、直リンクから別ウィンドウに表示なさってください。
GoThru “Hosted Tour”では、画面左上に”Menu”がオーバーレイ表示されます。これを開いて見たい画像へ一直線で飛んでいくことも可能です。右上に数字が縦並びしています。これが、GoThruでの「エレベータ・ボタン」ですね。しかし、こんな山の中にエレベーターがあったら、ビックリだけど。。。
「こぶしの谷」を<バード・アイ>で楽しむ
こぶしが咲き乱れる谷の様子を休憩所(標高400m付近)から府民の森・管理道(標高440m付近)まで、8カ所のポイントで三枚ずつシータで撮影しました。一脚を使用して2m以上の高さからこぶしの花に狙いをつけています。画像の連結はポイント内だけで、ポイント間は連結しない、いわゆるmulti-islands形式(旧エディターで言う「ホテルモード」)でmoderationしました。
府民の森・くさか園地は中部園地の北端にあって、「こぶしの谷」以外にも興味深いスポットがいくつかあります。毎年、桜シーズンの後半になると真っ白な「こぶし」が谷筋を埋め、至福の瞬間を迎えます。。。が、満開に出会えるのは、ホントにムツカシイ。これだけ美しい「こぶしの谷」を訪問したのは、8年ぶりのことでした。
海外のフォーラムに首を突っ込んでいると、「オレの作ったツアーは、100枚以上の画像を繋いでいるんだぜ」的なことを自慢なさっています。撮影依頼者からのご要望あってのことと存じますが、何か大切なことをお忘れになっていませんか? 当方に言わせれば、「誰が見るねん。アホちゃうか」と、こうなりますね。(失礼しました)
最も大切な視点は「閲覧者」への配慮だと心得ています。100枚も繋がったツアーを順番に全て見るのは骨が折れます。モバイル端末なら懐も痛みます。「閲覧者が希望するポイントへできるだけ速やかに誘導する」ことは、真っ先に考慮すべきと理解できるでしょう。閲覧者の立場を考えるまでもありませんね。
と言うワケで、この先のポイントも全て埋め込むと、画像のロードに時間がかかり、モバイル・ユーザーにご負担をお掛けしますので、共有リンクのみ掲示いたします。
Point4 https://goo.gl/maps/sDYoa7tvbPE2
Point5 https://goo.gl/maps/o4qbPCZHjtB2
Point6 https://goo.gl/maps/wk5XPR5kePu
Point7 https://goo.gl/maps/aPkBwKEj2342
Point8 https://goo.gl/maps/P9Mw9bX46bB2
レンズ正面に「こぶしの花」が写るように撮影しました。
偽サーベイ(調査)にご注意を!
ストリートビュー認定アカウントのメールアドレスに、上掲のようなメールが届いていませんか? 悪意のあるスパムメールではなさそうですが、Googleが公式に行っている「調査」ではありません。今回のプログラム改編に関して、独自に行っている模様です。内容から見て、「中を見る」の廃止や、Panoeditor提供の終了に不満を持っているのでしょう。昨年(2016)7月以降、プログラムに参加した認定フォトグラファー(=Trusted Photographer、以下、TPと略します)には、全く関係のない話ですので、関わらないようにしましょう。
プログラム改編の端境期にTPを取得した者として、またそれぞれのメリット・デメリットを知る立場から回答を送りました。当方は今回の「改編」は大賛成の立場です。これにより、2016年「以前・以降」での不公平が解消され、ストリート・ビューがより身近なものとなるでしょう。上掲の結果からも分かるように、複数階機能(マルチフロア)は一部の参加者(と言うよりも既得権者)にとってはなくてはならない存在だったようです。しかし、「足らぬ足らぬは、工夫が足らぬ」です。そして、閲覧者の動向をもっとよく知るべきです。多くの閲覧者がMobile端末を利用していることも見逃せません。当方もまだまだ修行が足りませぬ。
GoThru最新情報をチェック!
GoThru ModeratorのDashboard機能が強化され、最新情報やヘルプ・ページなどが一覧できるようになりました。この中に、当方が最も注目する機能がありました。それは上掲画像の右側、”LATEST NEWS”の二段目にある”Image Description”の機能です。これが実装されたとあれば、GoThru Moderatorは当方にとって飛躍的に利便性が向上します。
早速、現在作成中の大型ツアー(「大げさな。調子よく撮影し過ぎて、気が付いたら65枚にもなっていて、手が付けられないというオチ」)の中から3枚を先行して公開してみました。しかし、残念ながら思うような結果を得られませんでした。
オレちゃんとセットしたんだけどなぁ。(Al Bugさん)
let’s give it more time. also, maybe we need to test a new tour.
この件については、すでにAl Bugさんとdiscussionしていますので、当方でも引き続き検証していきたいと思います。いずれにせよ、当方が切望する”Edit caption”機能の重要性をご理解いただいています。複数階機能なんて不要ですよ。
Pano2VR5.2beta3がリリースされ日本語対応しました。
かなり高機能なツールなので、使いこなせるかどうかの瀬戸際に立っています。
Pano2VR – Create Virtual Tours | Garden Gnome Software
link1
Garden Gnome Softwareが提供するStreet View Publish APIを利用したデスクトップ・ツールの表示が日本語に対応しました。複数の画像を登録してツアーを作成したい場合は、「Pro版を試す」をクリックしてください。トライアル版では最大4枚の画像を読み込み可能となっています。試しに3枚の画像でツアーを作成して、HTML5でエクスポートしてみました。レンタルサーバーにアップロードしましたので、興味のある方は(→コチラ)をクリックしてください。同じ画像をストリートビューにも公開しています。(→コチラ)
「敵に塩を送る」じゃありませんが、当方は自由人ですので、日本語化の件は最近オープンしたローカルガイド・コネクトのフォーラム(SVTP)に投稿しました。そうしたところ、関係者の+Svend Nielsenさんからすぐに反応があって、「次の動画をみろよ。参考になるぜ」的なレスを頂きました。
youtube2
やっぱり複数階機能ですか。。。ご苦労さまです。ハイハイ、みなさん首を長くしてお待ちですよ。でも、当方はあまり興味がありません。そこで次のように質問してみました。
ふぁんトント
Pano2VR can edit “Caption” before publishing tours?
この質問に対して、、、
Svendさん
All right deskription accepts HTML Thank you we were not aware of that.
やっと気が付いてくれたか。ヤレヤレ。ようやく、これでツールの勉強に身が入るやんけ。(=「身が入りますね」と言う意味の河内弁)
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では、また。
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