ふぁんトントのブログ(保管庫)

*

庄兵衛道北側ルート探索(後編)

      2024/01/24

04
教弘寺

 

下に続く。。。

スポンサーリンク

教弘寺に到着しました。
無住のお寺だそうですが、管理はされているようでした。

一時期、一代限りと言う条件で、朝鮮寺があったようです。
現在では、取り壊されて本堂裏の滝行場がその名残でしょう。

本堂前の灯籠一対は紀年元禄四年となっています。
桐と菊の紋、そして動物が浮き彫りにされています。

01
五輪塔

柵で囲んであります。

02
五輪塔台座

正慶二年の紀年で、大和竜田村とあります。

03
十三重の層塔

鎌倉時代末期と推測されていますが、紀年はありません。

05
行者像龕仏

これは必見です。生駒市内で最古の行者像だそうです。
紀年は天正六年です。

06
行者像龕仏(下部)

石龕の中央に行者、両側の足元に前鬼と後鬼。
下駄で踏みつけておられます。

07
行者像龕仏(全体)

ここは、間違いなく庄兵衛道のハイライトです。

08
ルート

いよいよ鶴林寺まで通します。
層塔の横から山道が続いていました。

マップ2
マップ2

後半のチェックポイント3箇所です。
ほとんどルートミスです。
(ポイントD、E、F)

09
ルート

最初は良い感じの山道でした。

10
ルート

道も広いし、歩きやすい。
ちょっと油断しましたね。

11
ルート

竹林になり、急激に下っていきます。
ただ、前方に建物とか見えるので、どんどん下りました。

12
ルート

竹林が荒れてきました。
なんかおかしい。踏み跡はあります。
筍採りの踏み跡かも。

13
竹林

前方は開けていますが、雑草は膝下の高さ。
足元は全く見えません。

14
竹林

恐らく車道まで5mもありません。
前方の広場には、JR貨物のコンテナが見えました。
強引に突っ切ることを試みましたが、
足元が見えず、大きな石がゴロゴロしています。
かなり不安定な場所でした。

15
出口

結局、撤退して崖のような斜面を滑り降りながら、
竹や笹と格闘して、やっとこさでここへ出ました。

マップ2のポイントDです。
ログを見ても、ほとんど車道に近づいています。
そこから東へ迷走してかなり下へ出ました。
コンテナが見えた場所のマークは撤去しています。
登り返して出口付近を探りました。

16
コンテナ広場

竹林から見えたコンテナです。
接続部が確認できませんでした
この広場を横切って向こう側へ。

17
車道

ポイントEを通過しました。
道はありましたが、庄兵衛道ではありません。

18

これが、庄兵衛道の続きでした。
猪避けの柵がありますので、迂回が必要です。

19
ルート

池の出口向かい側に、ルートの続きがあり、
マーキングテープ発見。
今にも剥がれそうです。

20
マーキング

たまらず補修しました。白しか持ってなかったので、
次回行った時にでも、赤テープで巻いておきます。

21
ルート

猪のワナが仕掛けてありました。

22
ルート

またルートミスですね。
意外に明瞭な道なので、つい間違えました。
民家の裏庭に通じているようです。
マップ2のポイントF地点です。
東方向に下らず、ほぼ真南に進んでください。

23
ルート

ルートに復帰しました。
良い感じの山道です。

24
出口

ここから出てきました。
境内の真横ではありませんでした。

25
鶴林寺

元禄時代の灯籠です。
横の水道で顔と手を洗いました。

26
鶴林寺

中央の板碑が永禄名号板碑です。
休憩後は、鬼取墓地に向かいました。

27
出迎地蔵

紀年不明の地蔵立像です。

28
鬼取墓地

フェンスのゲートを開けて奥まで入ると、
そこは石造物の宝庫。無数の石仏が鎮座していました。
右から二番目に十三仏種子板碑が確認できます。
他にも一石五輪、宝塔印塔板碑、種子阿弥陀仏三尊板碑など
珍しい石仏が大集合していました。
ここ鬼取墓地は小倉山とも呼ばれているようです。

30
鶴林寺

鶴林寺まで戻って、道標を確認。
生駒の古道でも紹介されています。

右宝山寺
鬼取山鶴林寺
左闇峠道

江戸期の道標ですが、紀年はありません。
庄兵衛道の道標とは異なります。

31
道標②

この辻の東北隅に、庄兵衛道の道標②がありました。
道路舗装工事の際に抜いた道標が平成の初め頃に、
確認されていたとのことです。

32
道標③

この辻に昭和50年頃に転倒している道標が目撃されています。
その後は行方不明とのことです。

ここで、北側ルートの探索は終了です。
やっぱり一回では終わりませんでした。
教弘寺~鶴林寺のルートを再探索です。

今年中には、宝山寺から千光寺を通したいと思っています。
さらには、中腹の参詣道をつないで信貴山まで。

では、また。
(2014.07.30歩く)

 - 庄兵衛道 ,

ad

ad

  関連記事

ノコギリと剪定バサミ
「庄兵ヱ道」-その現状とまとめ(前編)

平成十五年に生駒民俗会の手により復元整備された信仰の道。 昨年末(2014.12 …

神田川
消えた石標を探せ!<完結編>「神田川渡河」

※お断り 神田川を渡河する場所への進入路は最新の記事を参照してください。この記事 …

庄兵ヱ道
消えた石標を探せ!「宝山寺参りと庄兵衛道」

昭和62年に刊行された「古道に残る信仰の道 宝山寺」によると、宝山寺参りの古参道 …

梅屋敷
庄兵衛道北側ルート探索(前編)

  下に続く。。。 当ブログではこれまで、庄兵衛道の考察を三回行いまし …

庄兵ヱ道
消えた石標を探せ!<続編>「庄兵衛道」

3月25日にエントリーしたブログの続編です。 前回記事 消えた石標を探せ!「宝山 …

棚田
「庄兵ヱ道」-その現状とまとめ(後編)

分断された庄兵ヱ道を繋げるために、草刈りと藪払いに出かけました。瓢箪山神社から最 …