消えた石標を探せ!<完結編>「神田川渡河」
2024/01/24
※お断り 神田川を渡河する場所への進入路は最新の記事を参照してください。この記事は古くなっていますが、記録のため保存してあります。 |
「完結編」と銘打ちましたが、正確には中締めとなります。
なぜなら、全行程をコンプリートしていません。
(2014年12月23日にコンプしました)
4月29日にエントリーしてから進展がありました。
庄兵衛道の再探索は秋ごろに予定していたのですが、
たまたま千光寺でお会いした生駒民俗会の方から、
貴重な情報を得ましたので、これを活かすべく強行突破です。
最初に結論から言いますと石標6は存在しません。
正確には、「現在は存在しません」となります。
かつては存在したかもしれませんし、可能性はあるということ。
消失したのか、移動したのかは定かではありません。
石標6って何? という方は前回までのエントリーを
ご覧ください。
下に続く。。。
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前回記事
消えた石標を探せ!<続編>「庄兵衛道」 | ふぁんトントのブログ
–
前々回記事
消えた石標を探せ!「宝山寺参りと庄兵衛道」 | ふぁんトントのブログ
–
嫌虫が飛び回り、藪が濃くなるこの時期に強行した理由は、
石標探しが目的でなく、新たな迂回路探しです。
庄兵衛道に関する生駒民俗会の方との会話で、
堰堤の上流部に渡河ポイントがあることを教えていただきました。
以下は庄兵衛道の大まかなルートマップです。
ルートマップと言っても全体図ではありませんね。
国道308号(暗越奈良街道)から以北は未通過のため、
不完全なマップなんです。
千光寺から神田川の堰堤までは、問題なく通行できます。
そこから先のルートが消失しており、迂回路となります。
迂回路は3本あります。
赤色ルート
石標5から東への分岐を下り、新池経由で緑ルートに
合流し、竹林を抜けて国道に出る。
橙色ルート
石標4から西への分岐を進み、畑のあぜ道を抜けて、
風舞さんの駐車場を経て国道に出る。
緑色ルート
堰堤まで庄兵衛道を突き進み、神田川右岸の竹林を
抜けて赤色ルートと合流し、竹林から国道へ出る。
迂回路付近を拡大してみました。
3本の迂回路を全て歩いていますが、それぞれに
何かしらの問題点があります。
赤色ルートでは、石標4を見逃すことになります。
橙色ルートは畑の真ん中を横切りますので、
これから、稲刈りまでの季節は歩きづらい。
緑色ルートは、新ハイキング関西の山第29号の記事で、
紹介されているルートですが、かなり荒れています。
実際に、記事通りでは全く通行できないので、
竹林を彷徨うことになるでしょう。
周辺の耕作地が放棄されたために、竹害がヒドイです。
そこで、今回教えていただいたルートは最適解となります。
マップの紫色ルートがそれで、今回探索してきました。
これは「目からウロコ」でした。
堰堤から上流側のルートは全く考えにありませんでした。
神田川が大きく湾曲する部分に3枚の田畑があります。
このルートはその田畑のあぜ道を利用したものだそうです。
ただし、この3枚の田畑も例外なく放棄されていました。
ルート探しに必死で良い写真がないのですが、
なんとかポイントで撮影しましたので、写真で追ってみましょう。
ここが突入ポイントです。この先にも畑へ下る道があります。
入るとすぐ左手に送信設備がありました。
恐らく携帯電話の送信アンテナではないかと。
(後にNTT Docomoの無線中継局と判明)
右手に踏み跡のようなモノがあり、ゴミが捨ててあります。
竹を切った跡もありましたので、ここから下りました。
急坂の竹林を縫うように降りていきます。
ほどなく、水平道にでました。おそらくあぜ道です。
下から水流の音が聞こえました。覗きこむと渡河できそうです。
川底まで竹にしがみついて降りてきました。
前方の草むらに踏み跡らしきモノ。
水量は多くありませんが、くるぶしの上までの深さです。
慎重に岩を辿って前方の草むらをかき分けました。
対岸に渡ると湿地帯です。棚田跡のようです。
ちょっと山側へ進んでみましたが、足元が見えません。
ズボッとはまりそうになったので、慌てて撤退しました。
再び、竹に掴まって水平道にでました。
ココへ出る手前に白いテープを貼りました。
倒竹が塞いでる箇所もありますが、乗り越えたり
潜ったりしながら進んでいきます。
赤テープのマーキングです。安心しました。
このマークは恐らく生駒民俗会の方が設置したものです。
しかし、ここからも一苦労です。
あぜ道がいくつも分岐しており、かなり錯綜していました。
渡河ポイントです。まちがいありません。ココです。
対岸にルートの入り口が見えます。
ここにもテープを貼っておきました。
1/2500地図で復習します。
下向き矢印から突入して、①の箇所を渡河しました。
渡河した先は、耕作放棄地で草深い湿地帯でした。
底なし沼のようになっています。注意してください。
水平にほぼ東へ進んでジグザグに神田川へ降ります。
②の場所で渡河すると堰堤までの道がありました。
では、渡河して堰堤まで進みましょう。
ルート上に倒木です。
かなり深くえぐれているので、できるだけ
高く迂回するのが吉です。
急斜面で滑る上に、穴がかなり深いです。
ほぼ水平に進んで、堰堤に出ました。
堰堤に出る手前で、庄兵衛道を横切っています。
ここから右岸のルートが緑色の迂回路です。
谷筋の入り口付近にテープを貼りました。
ここからやや左手に谷筋を詰めていきます。
谷筋から左手につづら折れに登ると石標に出ます。
ここから右手が橙色ルートの迂回路です。
石標5は倒れています。振り返って右手に分岐するのが、
赤色ルートの迂回路です。
旧道との分岐です。足元に赤色のポールが打ってあります。
しばらくは並行に進みますが、先の竹林で消滅します。
恐らく旧道の出口付近だと思います。
このあたりに石標6が存在していたと思われます。
旧道が完全に消失したので、不要となったのでしょう。
もちろん推測の仮説にすぎません。
神武顕彰碑の尾根手前で倒木です。
左右どちらかを巻いてください。
巻く際に方角を見失わないように注意しましょう。
ここまで来ると、ホッとしますね。
スカイラインを越えて瓢箪山まで帰りました。
これで、暗越奈良街道~千光寺まではコンプリートしました。
今後の課題は奈良街道以北から宝山寺までのルートです。
黄色のルートが現在通行可能なルートです。
旧道は、赤色の付近を通っていました。
現在では消失しています。
教弘寺から先はこれからの課題ですね。
生駒民俗会から先頃発刊された「生駒の古道」によると、
藪の中にルートが存在するようです。
さらに気になるのは鶴林寺に道標が1基存在するようです。
宝山寺側からトライするのが良さそうですが、
全行程をコンプする前に、何度か下見が必要かも。
夏場にどれだけ近づけるかですね。
ということで、新展開の続編をご期待ください。
では、また。
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