生駒山系の巨石遺構
2018/10/13
生駒山系の山歩きでは、季節ごとに変わりゆく風景、色彩豊かな植物、歴史を感じる石造遺物、神社・仏閣、滝行場、城郭址、、、などなど。興味の対象が尽きることはありません。その中でも特筆すべきは畏怖の念さえ覚える巨石遺構の数々でしょう。
スポンサーリンク
巨石に見られる特徴とは
「巨石」に共通する特徴は様々ですが、興味深い特徴として巨石が位置する標高が考えられます。名前のある巨石はたいてい標高200m~300m前後付近に鎮座しています。それも山頂部であることが多い。
交野山観音岩「聖観音磨崖梵字碑」
観音岩は上から展望を楽しむだけでは、その大きさは実感できません。下から磨崖された梵字碑を見上げるとお分かりいただけます。交野山観音岩以外にも興味深い巨石が数々存在しますので、北から順に見ていきましょう。
北田原の名勝地「八丁岩(田原砦遺構)」
八丁岩(田原砦遺構)
開発工事が頓挫したおかげで破壊されずに今日まで残っています。標高約250m付近の尾根道に埋まっており、全容はよく分かりません。上部が平坦でその広さから全体の大きさが推測できます。昨年の簡易測量では最長部が15mを越えていました。
2015年見たイシクラゲ
昨年、訪問した際のイシクラゲが群落する光景が目に焼き付いていました。YAMAPのユーザさんから正体を教えていただいたので、今年も再訪しました。
今年は前日まで晴天が続いて乾燥していました。採取して持ち帰るのならこの状態がベスト、実体を見たい方は雨が続いた後に訪問してください。煮沸して消毒すれば食用に出来るそうです。再乾燥させれば保存食にもなるのだとか。
八丁岩だけ見て訪問する気にはなれないでしょうから、すぐ近くの生駒市高山町の美しい田園風景をお楽しみください
不思議なパワーストーン「夫婦岩(三間石山)」
夫婦岩(三間石山)
夫婦岩の鎮座する場所は別名、三間石山と呼ばれ標高約450m地点の山頂部になっています。標高が他の巨石と比べて100m以上高い場所にあるためか、雰囲気が少し異なっているように思います。交野山観音岩同様に信仰の対象となっているものの、かなり古い時代のモノと言えるでしょう。巨岩の周りに立て掛けられた木の枝が何を意味するのでしょうか。
登リ口付近には道標が立っていますが、スカイライン横断時は十分注意なされてください。
創造の森「鷹巣岩(高尾山)」
高尾山(山頂下の展望ポイント)
鷹巣岩は生駒山系南部、柏原市域で手軽にハイキングを楽しめる高尾山に位置し、山頂部から50m程の区間に散在する岩塊を指しています。創造の森として一帯は整備されていますが、ココを登るときは緊張します。
毎年2月上旬ころ満開になるスイセン、今年は強風で倒されて残念なことになりました。
柏原水仙郷
最後は手抜きっぽくなりましたが、Googleマイマップで興味深い場所をマッピングしていこうと思います。未完成なのでまだ情報量は少なめですが、徐々に充実させようと思います。皆さんからのタレコミ情報もお待ちしていますよ。
では、また。
ad
ad
関連記事
-
-
ストリートビュー撮影山行の記録「藤尾阿弥陀堂(生駒市藤尾町)」
後編では生駒市藤尾町の「石造阿弥陀如来立像」を中心に、周辺道路も含めて撮影したス …
-
-
ローカルガイド活動報告「6月度登録のリスティングまとめ」
今年の梅雨シーズンはちょっと変。降り始めると大雨になり、晴れるとカラッとしていま …
-
-
交野市文化財秋季一般公開(八葉蓮華寺・快慶作阿弥陀如来立像)を見に行ってきた
交野市社会教育課文化財係により平成27年度秋季重要文化財・指定文化財の一般公開が …
-
-
ストリートビュー撮影山行の記録「ハイブリッド・バーチャル・ツアーの巻」
今回のストリートビュー撮影山行では、生駒市藤尾町の「石造阿弥陀如来立像」をご紹介 …
-
-
ローカルガイドの行く末を案じながら2016年を振り返る
2016年は「ローカルガイド」に明け暮れました。グーグル先生が提供するサービスは …
-
-
【緊急報告】今年の生駒チャレンジ登山大会への参加を断念!
第11回生駒チャレンジ登山2017への参加を断念することになりました。「なんでや …
-
-
お椀を伏せたような山容の「飯盛山」
むろいけ園地ネイチャートレイルと飯盛山&滝めぐり – ヤマ …
-
-
今年はどうする?「生駒チャレンジ登山大会2017」
第9回、第10回と二年連続で参加した「生駒チャレンジ登山大会」 春先に行われる「 …
-
-
小仏峠越未公開写真(後編)
天候は回復しましたが、体調はイマイチです。夜中に咳が止まらず、熱ッポイですね。 …
-
-
謹賀新年2016年
年賀状2016無料イラスト素材集より拝借 明けましておめでとうございます。 今年 …
- PREV
- 初夏の生駒山系2016
- NEXT
- 「飯盛山」- 新たなチャレンジが始まった!