2016新春初詣登山で古道の痕跡を発見す!
今年の初詣は久々に枚岡神社で行いました。正月の三日間は参拝客でごった返すので、毎年四日の日か五日の日と決めています。昨年の初詣登山では神山の尾根道を開拓しましたが、今年も幸先よく行くでしょうか。ちょっぴり不安はあったのですが。。。
2016.01.04歩く
問題のポイントはココ。
地理院地図(2016.01現在)
道願寺の裏手にある西畑配水池から谷筋を遡上するというのが今回のテーマでした。現在の地理院地図では、配水池で行き止まりとなっています。
今昔マップ1947-50では谷筋に破線道が記されています。1964年に信貴生駒スカイラインが開通すると、暗峠宝山寺道の古道が廃道となり、以後は谷筋道も消されたのでしょう。
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幻だった生駒の古道「暗峠宝山寺道」
昨年末に歩いた「幻の古道・暗越旧街道」と比べて、比較的近年まで利用されていたこともあって、古道の痕跡は良く残っています。もちろん、消失したり通行が困難になっている場所もあります。
問題は道願寺の谷筋と交差する箇所で、土砂の崩落による倒木で笹竹がなぎ倒されていることでした。というワケで、その最も困難な場所を下からアプローチしたらどうなるかというのが、今回の探索目的でした。
大石群(起点)のポイント
この後方(上流部)は笹竹が密生しています。
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上記写真のポイントまでは、ヤマレコの山行記録をご覧ください。勾配が徐々にきつくなりますが比較的スムーズに到達しています。当ブログではヤマレコで未公開の写真を多数アップしています。
谷を登りつめてから古道発見まで
ポイントから最初に谷筋の左手(右岸側)をよじ登って暗峠側へ進んでみます。
右手の谷はヤブに覆われています。
急斜面なので、岩などにしがみついてよじ登ります。
見覚えのある風景ですが、さらに登っていきます。(稜線の向こうは鉄塔跡地)
石積みが散乱している場所に到達、幅のある平坦地でした。
これは古道跡に間違いなし。しかも今まで見たことのない風景です。とてもワクワクする瞬間でした。
送電鉄塔跡地まで古道を辿る
今回確認できた古道跡は意外に明瞭でした。
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古道の途中にあった小型の送電鉄塔
[2013.12.5撮影]
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かつて送電鉄塔の立っていた場所まで辿ってみました。かつてはこの区間の道跡が分からずにスカイラインまで登り、鉄塔の巡視路を下っています。登りも下りもキツイ、滑り台のようなルートでしたが。。。
現在の様子(鉄塔跡地)
[2016.01.04撮影]
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昨年3月に訪問した時にはすでに鉄塔は撤去されて広場になっていました。やがてここも雑草で覆い尽くされる日が来るかもしれません。そうなると、この先の接続部が不明瞭になるでしょう。鉄塔が存在した頃は、鉄塔の脚部分が目印になっていました。同時にルートを分断する原因にもなっていたのです。
道願寺の谷筋まで戻る
来た道を戻る。
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戻り目線でもう一度古道の様子を確認してみました。道幅もしっかりしていて古道の雰囲気が伝わってきます。なぜ、いままで見つけることができなかったのか不思議なくらいです。
谷筋との合流部付近に到着
足元の路盤はしっかり確認できる。
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笹竹が倒れ込んでいて前方の見通しが全くききません。しかし、足元をよく見ると緑色に苔むした石が散在しています。かつて、道沿いに置かれていたモノ。古道上のあちこちで散見できるのと同じでした。倒れ込んでいる笹竹を処理すれば、向こう側に通り抜けが可能だと思います。かがんで覗き込むと何となく向こう側が透けて見えています。
恐らく近鉄の測量標石
笹竹に阻まれ難渋する
強引に突破できなくもありませんが、2016年は始まったばかりです。焦る必要もなしと考えて、いったん起点のポイントまで後退して、谷筋の右手(左岸側)の薬師の滝方向へ登り返しました。
起点から登り返すと三角岩
三角岩の向こう側に巻き道
この積み石を目印に斜面を直登すると古道に合流する
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僅かの距離を突破するために、急斜面から滑り落ちそうになったり、必死に木や根っこにしがみついてヤブの反対側に回り込めました。これなら強引に突破した方が楽だったかも。通行困難は2m程度の距離か?
やっとこさでヤブの向こう側に到着。
生駒の古道・整備計画第二弾
ノコギリ、剪定はさみ、防塵マスク|道具一式
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昨年は「庄兵ェ道」の通過困難箇所の倒木と倒竹を処理しようと道具を買い込みました。作業の過程で正規のルートを発見するという副産物を得て、その後テープのマーキングを補充したりもしています。(動画あり、アホです)
庄兵ヱ道 ・神田川の渡河ポイントを整備してみた
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今年は暗峠宝山寺道で同様の作業を行いたいと思います。現地までのアプローチが長いので、作業時間に多くを費やすことができません。ご助力いただける奇特な方を募集したいと思います。と、言ってももちろん無報酬、このブログも閲覧者は僅か。期待はしていませんが、Twitter(@juantonto)かぐぐたすで吉報をお待ちしていますよ。「予定は未定」ですが、冬枯れの晴れの日に決行いたします。
では、また。
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