Garden Gnome Software/Pano2VRでバーチャル・ツアーを作ってみた
2018/01/08
日本語に対応したPano2VR5.2beta3を利用して、ストリートビューに公開した画像を「てんこ盛り*1」のバーチャル・ツアーにしてみました。下記の画像は、Outputs(HTML5)をサーバー上に配置して、Wordpressプラグイン(Pano Press)で埋め込み表示させました。
[pano file=”http://360panorama.webcrow.jp/photosphere/hachioji/index.html”]
(→コチラ)の直リンクからフルスクリーン画面でバーチャル・ツアーを楽しめます。ジャイロセンサー搭載の端末であれば、チルト再生にも対応いたします。画面の大きなiPadが最も閲覧に適しているでしょう。
機能満載という意味で「てんこ盛り」を使いました。
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ストリートビュー・アプリ(=SVA)に勝るものなし
Street View Publish APIを活用したツールは日々進化しています。Facebookのフォーラムや、LocalGuides Connectなどから最新情報を入手するようにしてください。
これで、ようやく「GoThru Moderator/Panoskin SVE/Pano2VR」の三者を全て試すことができました。それぞれに、特徴があって使い方はビミョーに異なります。大きな画面で編集作業ができる点において、デスクトップ・ツールの存在はとても魅力的。ストリートビューの編集から公開までのプロセスは、Martin Hopkinsさんのご説明をお聞きになってください。
youtube
アカウントの連携を行うと、「ストリートビューブラウザ」に公開済みの画像やツアーが一覧表示されます。SVAのプロフィール・タブが大きな画面で利用できる上に、画像のダウンロードも可能です。
Streetview Browzer
SVAはユニバーサル対応しないアプリなので、iPadなどにインストールしても2倍表示されるだけ。モバイル端末の扱いに慣れていないとイライラするでしょう。最近のバージョンは安定していて「落ちる」ことは少なくなりましたが。。。
Google Mapsに公開した八王子神社のストリートビュー
どんなに高精細で素晴らしいパノラマ画像であっても、「結合」の結果次第では「ナンジャコレ?」と言ったモノになりかねません。Panoskin SVEで公開した上掲のツアーでは、結合の一部に欠損がありました。GoThru Moderatorにおいても、同様な症状が報告されています。もちろん、本家SVAでもこうした現象は発生しています。(たいていは、時間が解決します。ゆる~りと待ちましょう)

Street View App
恐らくPano2VRにおいても同様の現象はあるかも知れませんが、一ヶ月足らず試行錯誤した中で、ストリートビューへの画像公開は一度も行いませんでした。それは、このツールに期待することではないからです。いずれのデスクトップ・ツールを用いても「最後はSVAの出番」であれば、最初からSVAを使った方が手っ取り早い。
Pano2VRに期待すること
そして、ふぁんトントの企みは別にありました。シータ(=RICOH THETA SC)でバーチャル・ツアーを作成する悩みとして、低解像度な画質にあります。レンズ外周部の「ボケ」やズームインした時の精細感の欠如など、気になる点が多い。アプリ撮影したパノラマ画像では、拡大すると表札の文字が読めたり、車のナンバープレートがクッキリ写っていてとても驚きました。(遠くてもblurringが必要)
アプリでの撮影に最早戻れません。手間と時間をかけても繋ぎ目の粗さと光の濃淡が目立ち、撮影場所は限定されます。アプリでの撮影には情熱と根性が必要なんです(笑)
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シータの小型・軽量と撮影の手軽さを活かしつつ、低画質のデメリットを少しでも補う工夫が必要です。シータの新製品には期待を持てますが。。。
Ricoh News & Press Releases | PR Newswire
link1
iPadにバーチャル・ツアーを入れて持ち歩く
Pano2VRで作成したOutputsファイルは、専用のパッケージ・ビューワでオフライン再生が可能です。Windows版とMac版が無料配布されていますが、モバイル・アプリは提供していません。しかし、今や懐かしいGood Readerなどのファイラー・アプリでも閲覧が可能とのこと。ストリートビューと併用することで、強力な武器になるでしょう。
Garden Gnome Package Viewer | Garden Gnome Software
link2
Pano2VR5.2beta3でオリジナル・ツアーを作成する際に、これまで学んだちょっとしたコツをいくつかご紹介しましょう。使いこなせば無限の可能性が広がります。
開始メニュー
ツアーを作成するならPro版が必要。と言うことは299ユーロですか。高いなぁ。体験版では読み込める画像が4枚までという制限があります。しかし、”Trial”の透かしが入る以外に機能的な制約はありません。いつまでも無料で使えます。
出力メニュー
ここにCardboard.ggtを選択すると、VRゴーグルに対応したファイルを生成してくれます。切り替えたい場合は「二つ作れ」と言うことかな。
出力メニュー
画像にオーバーレイ表示できるコントローラーの類はたくさん登録されています。なぜか今のご時世にFlash(SWF)形式がデフォルトになっていました。ほとんどのブラウザがFlash非対応となっていますので、忘れずここをチェックしてください。
出力メニュー
スマートフォンやタブレットなどジャイロセンサーが搭載されたデバイスでは、端末を傾けたり、回転イスの上でくるくる回ることで画像が自動的に回転します(チルト再生)Facebookのアプリでお馴染みですね。(回転イスはマストじゃありませんよ)
[pano file=”http://360panorama.webcrow.jp/photosphere/imoriyama/index.html”]
Pano2VR5.2beta3で出来ることは、まだまだたくさんあります。今回作ったサンプルは、ほんの序の口で改善の余地がたくさんあります。一応、ふぁんトントが考える必要最低限の機能は揃いました。残るは299ユーロをどうやって調達するかですね。これが問題だ!
Pano2VR – Create Virtual Tours | Garden Gnome Software
link3
では、また。
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