東京ローカルガイド見聞録
2019/07/20
2017年5月10~11日の二日間、「Google Street View Summit in Tokyo」に参加して来ました。二日間の会合でたくさんの知識と経験を持ち帰りましたが、今回はそれ以外、いつものローカルガイド的活動を行ってきた記録です。
なんと皇居外苑には生駒山系に縁の深い「楠木正成公」、大楠公さんの銅像がありました。息子の小楠公と称される楠木正行公の銅像より遥かに立派で、威厳に満ちていました。Google Mapsを見ると周辺のストリートビューは網の目のように張り巡らされています。さすがですね。でもそんなことお構いなしに、6枚のシータ画像を繋げてツアーを作成しました。その内1枚を近くの売店にリスティングして、これで幸先よく「2ポイント・ゲット!」
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ドリーム号の夜行高速バスは快適だった
今回のサミットはGoogleさんから招待を受けての参加でしたが、交通費と宿泊費は自己負担です。よって、少しでも出費を減らすべく、往復の交通機関を夜行バスにしました。往路はちょっぴり贅沢してドリーム号をチョイス。シートは独立でゆったり、リクライニングも気兼ねなく使えます。予想以上に快適な車中泊となりました。
意外に不便だった東京駅
いや、もうびっくりしました。バスが到着したのは八重洲口中央付近。駅構内をちょっとウロウロしていると、トイレに行きたくなりました。ところが、探せども探せどもトイレが見当たらない。改札口の内側には、たくさんあるでしょうけど、夜行バスで到着した客もJRの利用者と違うんか? えっーコラ!(あ、失礼しました)
あきまへんな(=「ダメですね」という意味の大阪弁)、やっとこさで見つけたトイレは「有料」、ところが利用は「10:30から」と来た。使われへんやん。大阪駅には、清潔で明るい公衆トイレがありましたよ。コインロッカーもすぐそばにあって、利便性が高い。どこが「OMOTENASHI]ですか?
サミット会場「八芳園」
脱線しました。話を元に戻します。初日は雨がパラつくなかでの撮影、大楠公さんは皇居を訪れる観光客に人気のスポットでした。団体客が通り過ぎるのを待つ必要もあり、時間がたっぷりあるようで、会場となる「八芳園」にはちょうど良いぐらいの時間に到着しました。それでも、若干の余裕があったので、事前に調べていた「古地老稲荷神社」で2枚のシータ画像を撮影しました。それが、上掲のストリートビューです。たくさん認定フォトグラファーが集まるはずなのに、こんな面白い場所で撮影しないなんて。「ありえへーんやろ」
※かなり後になって、岡山の伊神さんが、大量のストビューを公開していることに気が付く。まるで、イナゴの大発生みたいに。。。
二日目は朝から晴天、陽射しも強く暑かったです。前日、太陽が沈んでから、庭園の上方に層塔らしきモノが立っていることに気が付いていました。八芳園は結婚式場として名高い場所、こんなところに石造遺物とは似つかわしくない。午前のセッションが始まる前に、係の人に尋ねてみると、なんと江戸期の十三重層塔であることがわかりました。
近寄って見ると、すぐそばには同時期と思われる石造の道標もある。紀年銘こそ確認できませんでしたが、江戸期造立であることは間違いありません。慌ててシータを準備して、周辺12枚を撮影し、責任者と思われる方にストリートビューへの公開許可をいただきました。
庭園のリスティングがあったので、そちらへ紐づけました。恐らく、海外から参加されていたフォトグラファーの皆さんは、庭園よりも鯉が優雅に泳ぐ池の方に興味があったようです。いずれ、画像が公開されることでしょう。しかし、見て頂きたいのは、十三重層塔が立つ庭園側ですね。「これぞ、ニッポンですよ」
収穫の多かったSVSummit2017 in Tokyo
今回の参加は正解でした。結果的に多くの発見と出会いがあり、今後の活動にとって大いに役立つことでしょう。その成果の一部は、Local Guides Connectに投稿していきますので、よろしくお願いします。日本語の参加者も増えて、以前は不可能だったユーザー名を設定できるようになりました。利便性がぐっと向上しています。
Local Guides Connect – New Connect Feature: Unique Usernames – Local Guides Connect
さて、解散後に八芳園を出ると「幽霊坂」を下って東京タワーを目指しました。坂の途中から鉄塔の先端部がよく見えていたので、躊躇なく歩きです。途中、慶應義塾大学を見て、東京タワーの南端部に到着。
ここもたくさんの画像とクチコミが登録されています。しかし、東京タワーを三角撮りした画像はないでしょう。真下から見上げることができないのは残念ですが、生駒山系で培った鉄塔撮影のスキルを如何なく発揮できました。(アホですな)
対角線上に北側からも三枚撮影して、合計五枚のシータ画像を登録しました。鉄塔の親玉と言える「東京タワー」、見上げるとホントに美しい。「ヒトの造り出したモノ」は美しいのです。
次に訪れたのは、「芝の増上寺」です。途中で「大石良雄等自刃ノ跡」(石碑)を見ましたから、この辺りは忠臣蔵の舞台ですね。ヒトが造り出した構造物という点で、「東京タワー」と共通しています。時代が異なるだけで、それらが近いところにあるというのが、「東京」らしさです。また、増上寺は人気スポット故に、生駒山系の「宝山寺」と同様、たくさんのリスティングが乱立していました。撮影した5枚のシータ画像は、「鐘楼堂」へ紐づけています。
噂の築地市場へ向かう
さすがに陽も暮れてきたので、シータでの撮影は終了して、築地市場の方へ向かって歩き始めました。前の週に娘が東京へ遊びに行って、「築地を見て来た」と言うのです。
ふ:マーベル見に行ったのと違うの?
む:築地に寄ってみた。
ふ:で、どうやった?
む:ヤバイ、ヤバイ
ふ:分かるか?
む:ヤバイ、ヤバイ
東京の方たちは、大阪が「都構想」でゴタゴタしていた時、何をなさっていたのでしょうか?まさか、「高見の見物」? それとも「我関せず」?
訪問した時間がマズかったということもありますけど、真っ暗なシャッター街に客引きをするお寿司屋さん。一瞬、吉原へでも来たのかと思いましたよ。いや、吉原ならもっと賑わってるでしょうけど。
インフラ整備は間に合いますか?2020年はすぐそこですよ。美しくない風景を放置しないでください。
とは言え、やはり大都会「東京」は素晴らしい。短時間ながら「東京ローカルガイド」を堪能しました。最初に大楠公さんの雄姿を拝することができて満足です。明日は、むろいけ園地のカキツバタを見るついでに、小楠公さんにご挨拶するか。
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では、また。
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