ローカルガイド活動報告「リスティング登録に一言申し上げる」
ローカルガイド活動報告8月号はちょっと愚痴っぽいです。
8月が暑いのはアタリマエ、しかし、今年の夏は暑い上に小さな羽虫(メマトイ)が大発生しました。毎回の山歩きでは暑さ対策に、虫対策、そして夏バテ対策。いろいろ対策を講じながら、「新ハイキング関西の山・特選コースガイド(柴田昭彦氏)・河内平野の展望台 飯盛山(43号1998年11月発行)」でさりげなく紹介されていた「教照寺ルート」を無事に発見して歩いてきました。
河内飯盛山(四條畷)- Googleマイマップ
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リスティングだらけの河内飯盛山
「リスティング」とは、Googleマップ上に示された地名アイコンのことで、アプリやウェブでタップ(クリック)すると写真やクチコミなどの情報が登録されています。ローカルガイドとはそうしたリスティングに対して様々な情報を付加することでマップの利便性を高めようというサービスです。
リスティングに情報を登録するだけでなく、リスティングそのものを編集(名称の訂正など)や新規登録の申請も行えます。河内飯盛山周辺ではそうしたマップの新しい機能を使って多数のリスティングを登録された方がいるようですね。(編集などの履歴はタブで確認できます)
編集や新規登録の申請を行い審査を経て公開されるとGoogleからメールで通知されます。しかし、公開はされてもマップ上に表示されるようになるまで時間がかかります。360°パノラマを撮影してストリートビュー・アプリから検索すると隠れているリスティングが表示されました。それが一番上の長いスクリーンショットですね。
飯盛山城に「河内」の二文字は必要なのか?
クチコミに名称を変更した事情を記しました。
飯盛山と呼ばれる山が大阪府下には二山存在(泉南市)するため、大東市と四條畷市にまたがる飯盛山を便宜上「河内」の二文字を冠して区別しています。山のガイドブックなどでは慣例上よく行われていますし、当方も当ブログやヤマレコ、YAMAPなどに投稿する際、タイトルや冒頭部分では「河内飯盛山」と紹介し、以降はできるだけ「飯盛山」と言い換えています。
江戸時代の本草学者(儒学者)の貝原益軒(かいばらえきけん)が、南遊紀行(元禄二年1689)に飯盛山を訪れて
『飯盛の城址、北の麓よりみれば、山の形飯を盛りたるがごとし。故に飯盛山と號す。山の西よりみれば、さやうには見えず。』(引用)と書き記しています。
「河内」を付して区別するのは山名表記の場合であって、城址となれば全く別の話です。城址については単に「飯盛山城」、または「飯盛城」と呼称するのであって、河内飯盛城と表記する根拠はどこにも見当たりません。そのような文献が存在するのであれば、是非ご教授ください。伏してお詫び申し上げます。
マップのクチコミ欄にも書いたように、当方が認知したリスティングに関しては「河内」の二文字を削除するように申請いたしました。しかし、せっかくの労苦に報いるために、一つずつ丁寧に訪問して360°パノラマで紹介しようと思います。
「大和」高安城は明らかに間違いだ
マップ上にはまだ表示されていません。
ここに関しては「開いた口が塞がらない」という状態でした。ネットでググってみると確かに大和高安城と紹介したサイトがあるようです。それなりの根拠や見解をお持ちなのかもしれませんし、言論の自由は憲法で保障されていますので、そうしたサイトやブログには文句を言えません。しかし、Googleマップとなると話は別で、地図サービスのような公共性の高い媒体に個人の見解を持ち込むべきではないでしょう。上掲のリスティングが示す場所は、国土地理院の「点の記」が示すように、明らかに「大阪府八尾市服部川」の地にあり、もしも、何か地名を付すとするならば、「河内」ではないでしょうか。奈良県を意味する「大和」はあり得ないのです。リスティングに投稿したクチコミをここに抜粋して掲載しておきます。(長文スンマセン)
高安城とは、天智天皇の御代に起きた白村江の戦いの後、外敵の侵入に備えて築かれたと伝わる朝鮮式山城址のことである。(各種文献より)
「高安城を探る会」の皆さんが長年に渡り現地調査を含めた研究を重ね、昭和53年に倉庫跡と推測される礎石群を発見するに至るも、その詳細は未だ解明されておりません。
Googleマップに示された場所は高安山の最標高地点(487.45m)で、二等三角点(点名:峯山)が明治34年に選点設置されています。点の記によると同地の住所は「大阪府八尾市大字服部川925番地」となっています。(現在は、宗教法人「一元の宮」所有地)
また、数々の文献や史蹟案内図が示すように「高安城本丸跡」とされる場所でもあります。さらに、考古学雑誌第四巻第七号(大正三年発行)によると、「(略)今回高安城址を発見是亦朝鮮式山城址なりとの事なり。」と紹介されています。
これらの事実から、Googleマップに名称を登録されたローカルガイドの方には申し訳ありませんが、地名に「大和」の二文字を冠するのは全くの間違いで、勉強不足のなせる業としか言いようがありませぬ。ここ以外にも多数の登録地名に同様の誤りが見受けられます。現在は「隠れ地名」として表面化していませんが、やがて公開されるようになれば、誤った地名が流布されるようになり、中には不愉快な感情をお持ちになる方もあるでしょう。(自分もその一人です)
したがって、登録された方がこのクチコミをお読みなってご理解を賜りましたら、是非ともご自身の手で修正の申請をなさってください。尚、しばらく待って修正が行われないようでしたら、当方で申請させて頂きます。「高安城本丸跡」というのが正確な表現であると確信しております。
過去の事例を見るまでもなく、誤った地名が一度流布すると、訂正するのは難しくなります。編集合戦だけは避けたいと思っています。
リスティングの新規登録は大歓迎
「河内飯盛山の新ルート発見!」とむろいけ園地ネイチャートレイル | YAMAP 山登り・アウトドアの新定番
Google中の人でもないのに、こんなこと言うのはおこがましいのですが、未知の場所が登録されるのは大歓迎、見つけたらソッコーで現地を訪問して360°パノラマを撮影します。これまでにも、新しいリスティングのおかげでとてもエキサイティングな経験をさせて頂きました。でも、登録時の名称には注意しましょうね。
新しく登録された場所を訪問すると、何かしらワクワクする発見があります。
「トイレ」や「駐車場」はどうする?
ここからは「イチャモン」ではなくて、当方の問題意識です。マップに登録された「トイレ」や「駐車場」などのリスティングについてのお話しです。
+美穂中山さんのぐぐたすでの投稿を引用しました。美穂中山さんには生駒山系ローカルガイドにもご助力いただいており、いつも感謝しております。また、先日のたそがれコンサートでは大阪城のマイマップが大いに役立ちました。
「トイレ」や「駐車場」といった単純な名称だと、360°パノラマを複数枚関連付けて公開すると、リスティングの名称でまとめられてしまいます。前後の関係から類推はできますが、何か良い方法はないでしょうか。
※美穂中山さんの投稿へ直接コメントできなかったので、ここへ埋め込み表記しました。「河内・大和」不要論に対しての反論も含めて、皆様からのご意見・ご感想を生駒山系ローカルガイドでお待ち申し上げておりますのでよろしくお願いします。
では、また。
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