熊野街道信達宿の野田藤「ふじまつりの思い出2008」
2015/04/27
ふぁんトントはかつて泉南市信達大苗代(しんだちおのしろ)に2年間だけ住んでいたことがあります。近所には熊野街道に沿った名所旧跡が点在しており、デジカメを片手に散策をするのが楽しみでした。
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梶本さんとの偶然の出会い
ある日のこと、散策を終えての帰宅途中、「今年も魅せます、、、」
の手書き看板が目につきました。
覗き込むと立派な藤棚がありました。通路は個人宅の敷地ではなさそうでしたので、しばし眺めながら、傍らの説明文を読んでいました。
すると、庭先で作業中の方(故梶本氏)から声をかけていただき、パンフレットのようなものを頂きました。
ここでお祭りが行われるという。パンフレットの写真を見る限り、普通ではあり得ないような光景で、それから時々様子を見に行くようになりました。
たった一本の木から3万房の野田藤
声をかけて頂いた方が、今は亡き梶本氏ご本人でした。たいへん気さくな方で、藤の花が咲き始めの頃に、下から花を眺めていると、、、
「ふじはこうやって手に持って眺めるんや」と言って、私の手のひらの上に藤の房をのせて頂きました。
さらに準備中だったにもかかわらず、梶本家の屋根の上へ上らせて頂きました。天上の藤と言うそうで、お祭りの時は誰でも上がって良いとのことでした。
この時の光景は今も目に焼き付いています。
藤祭りは大賑わい
祭り当日は近在の方以外にも、評判を聞きつけた大勢の花見客で賑わっていました。みんな遠慮なしに他人の家の屋根へ我先と上る様に、ちょっと違和感を覚えたことも思い出します。故梶本さんの人柄のなせることなのでしょう。
満開の季節は、クマンバチも狂喜乱舞します。写真はたくさんあるので、アルバムにまとめました。今朝(2015.04.24)のテレビで、「泉南・藤祭り」が紹介されていたので、今年も大勢の方で賑わうことでしょう。
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夜は藤棚がライトアップされます。これは近所に住む者の特権ですね。夜になるとヒンヤリとした空気に何とも言えない高貴な香りが包まれて漂ってきます。追いかけると消える。暫くするとまた香る。いつまでも立ち去り難くなります。
祭りの後は、翌年の準備
祭りが終わるとすぐに翌年の準備です。ほとんどの房を切り落としてしまいます。このようにすることで、翌年もまた立派な房が実るとのことでした。
剪定作業の様子です。
近所の方がボランティアで手伝っておられました。このようにして祭りは支えられているのです。
2011年再訪した時には、以前にも増して賑やかになっていました。野田藤の房は4万本を越えたと聞いています。
今年はいくつの房を実らせているのでしょうか。楽しみですね。
では、また。
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