平成8年に刊行された「新ハイキング関西の山(廃刊)29号」に寄稿された「特選コースガイド・庄兵衛道(著者:柴田昭彦氏)」の記述によると、「庄兵衛道」とは以下のような様子だったと云います。
(前略)大正時代まで多くの参拝者が利用したが、交通機関の発達により衰退し、今日では忘れられつつある。
(本書より引用)
著者の柴田氏は平成7年に現地を2度訪れて調査を行い。当時、通行可能だった区間を克明に記録なさいました。同時に、文献に記された八本の道標を確認する過程で、十一本の存在(うち二本は亡失)が明らかになっています。
下に続く。。。
2年間放置した後編を書く決意
https://juantonto.official.jp/part1_blog/kodo-shobei2-2017/
上掲の前編を書いたのは今から2年前のこと。直後に、東生駒のMさんによる草刈り整備の結果、旧産廃処理場の奥に眠っていた旧道が復活しました。「柴田氏迂回路」修復の必要性はなくなり、記事を書くモチベーションも消失。
2017.05.20撮影、「すぐ元山上」の道標
「今日では忘れられつつある」と紹介された古道「庄兵ヱ道」は、YAMAPなどのSNS効果で歩く人が増えました。今や隠れた人気ルートになっています。
旧産廃処理場で新たな工事開始さる
ところが、ここにきて急展開。旧産廃処理場で道路建設(?)と思われる工事が始まり、入り口の門扉にはダイヤルロックで施錠される始末。神田川渡河ルートは通行できなくなりました。※工事終了後に、通行できるのかも不明
「西迂回路は遠回り、東迂回路(藤尾古池ルート)は道標を通過しない。さりとて『柴田氏迂回路』は、竹藪に埋もれてる」と言う2016年頃までのジレンマに逆戻り。この解決策は、「渡辺ルート」の復活にワン・チャン賭けるしかないぞ。※各ルート詳細は、事項のマイマップを参照
マイマップを急きょテコ入れ、更新しました
核心部分のスクショをご覧ください。これを見ると一目瞭然。生駒民俗会の渡辺氏が整備なさった迂回路に期待が高まります。
Link(←クリックするとグーグルマップで表示します)
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入り口はどこだ?
2017年と2019年の比較(渡辺ルート下り口)
ちょっとヤバイ状況です。2017年頃と比べると、飛び込み口付近は、雑草で盛り上がってるように見えます(ガードレールが雑草で隠れている)。丸い反射板(2022年現在、消失を確認)の付近を草刈りして、掘り起こすしかないようです。
藤尾阿弥陀堂前の旧道をストリートビュー化
ついでに「はづかしがりの地蔵」さん前の旧道を「動画モード」で撮影しました。前編を書いた頃は、一枚ずつ撮影して繋ぎ合わせています。旧道に表示されていたストリートビューの青線は消えました。公式の撮影は2009年で終了し、それ以降は歩行者専用となったからでしょう。「誰かがやらねば、青線は復活しない」
と言うワケで、旧産廃処理場の工事再開で後編の記事ネタも再開することになりました。後編の続編にご期待ください。
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では、また。
2023.4.24 「現況レポート」を後編の続編として上梓しました。
https://juantonto.official.jp/kodo-shobei-2023/