「河内越」とは、八尾市神立と平群町櫟原を結ぶ旧道のことで、かつては生駒の峰を越えて、物資を運搬する生活道路として使われました。
「河内越」は、大和側(奈良県)の呼び名で、河内側(大阪)では、「いちはら越」と呼びます。道の名称は目的地を示しています。
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台風21号の影響で通行困難となったハイキング道続出!
2018.09.24撮影
2018年9月に襲った台風21号による被害は甚大です。生駒山系の各地で、ハイキング道は閉鎖、または通行止めに追い込まれました。その後、徐々に改修されており、信貴生駒スカイラインの全線開通は、2018年12月22日とのこと。
あぁ、河内越で無念の撤退!
通行止めの看板は、あってないようなモノ。皆さん、早くから無視して登っておられます。崩落は上の写真にある一箇所のみです。ハイキング道(十三越)は修復工事されても、とっくに廃道の旧道(河内越)に、足(跡)はもとより、人の手が入ることも滅多にありません。
河内越も同様な状況でしたが、楽音寺道復活のため、管理道(河内越区間)までの整備を行う方がおられます。と言うワケで、十三越との分岐から丸腰で突入してみたところ、その倒木の酷さに腰を抜かして撤退する羽目となりました。
さぁ、リベンジするぞ!河内越
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荒川谷、松ゴ谷と八尾市の誇る渓谷を渡り歩いて、多少の自信を取り戻せました。装備を強化して崩落地点を強行突破し、楽音寺道ゲートまで到達しようという計画です。小春日和を思わせる陽気の中で、その計画は実行されました。
写真で見る愚行の様子
SK-11は携帯性に優れますが、ちょっと能力不足。刃渡り24cmの折り畳み式ノコギリで突破を試みる
葉っぱのついた木(写真左)は切れません。なので、右側の枝を切って通過しやすくしました。この向こうで沢と並行して倒れた巨木が行く手を塞いでいました。左右に伸びた枝を一本ずつ切って進み、最後は笹ヤブを抜けて沢への迂回を試みる。
河内越の旧道は、沢の右岸にしっかり残っており、沢上を歩くことはありません。この先に黄色のビニル紐を下ろしている地点があるはずです。しかし、そこまで行くと這い上がるのに難儀すると推測。バケツの落ちていた地点で、約1mぐらいの崖状斜面を這い上がり、旧道へ出ることができました。
さすがに藪は酷くなっていました。しかし、路盤は意外にしっかりしています。倒木地点まで引き返して分かったことは、手前で沢に降りる方が早いと言うことですね。
問題は堰堤手前の巻き道にありました。ジグザグに登る手前で大崩落しています。道は完全に消失。斜面(赤の線)をよじ登る以外に突破できません。
ジグザグ道は堰堤工事で付けられた道でしょうから、元々、軟弱だったと思います。見覚えのあるU字溝を慎重に越えて、倒木を潜るとさらに折り返す。そこで無事にミッション・コンプリート。
相変わらずゴミがいっぱい落ちてます。ここだけ見ると、草刈りされてるような感じですが、すぐに「ヤバイ」と分かるでしょう。先ほどの大崩落地点もよく見えてます。
結論 ;Conclusion
十三越との分岐道標から楽音寺道ゲートの区間は、現時点(2019.02.27)で歩けません。最後の大崩落地点通過はヤバ過ぎ。一方で、「楽音寺道ゲート~管理道」は快適に歩けます。一時は倒木に覆われて酷い状態でした。
あ、河内越の奇妙体験「オバサンの声」はホントみたいだから、興味のある人はぜひ歩いてみましょう。
では、では。